中国当局は30日、インターネット上に反日デモの参加呼び掛けが出ていた国内各地で厳重な警備を敷き、抑え込みを図った。29日にハノイでの日中首脳会談が見送られた中、週末から週明けにかけてもデモの呼び掛けがあり、当局はデモが続けば政府批判や社会不安が拡大しかねないため警戒を強めている。 ネット上で30日のデモ呼び掛けがあった寧夏回族自治区の区都銀川市では、集合場所とされた市内の広場周辺を約100人の警官が警備し、日本人記者を一時拘束して取材を妨害。北京の日本大使館周辺でも警備が強化され、警官が通行人の写真撮影を禁止するなど当局が神経をとがらせていることをうかがわせた。 日本大使館によると、30日夕時点でデモ発生の情報は入っていない。(共同)