先日、たまたま読んでいた「文芸春秋」2月特別号に掲載されていた、シンクロナイズドスイミングのコーチである井村雅代さんの手記に、わたしは深い感銘を受けました。 井村雅代さんといえば元シンクロナイズドスイミングの日本代表コーチで、退任後は招請に応じて中国で代表コーチを務め、低迷していた中国代表を北京五輪の銅メダルの成績にまで導いた人物です。 手記で井村さんは、中国で代表コーチを務めたときに、どのようにして中国人選手を指導し、中国人コーチと付き合ったかということを語っているのですが、この井村さんの体験、そして努力こそ、わたしたち日本人が中国人を理解するときに参考にすべきものだと私は強く感じました。 そして井村雅代さんの手記の中で、わたしが特に「そうそう」とうなずいてしまったのは、井村さんが中国代表の女の子たちを、「中国はEUである」という認識で指導した、というくだりです。 井村さんは最初、出身地