ドレスデン大学で、2000年からPfitzmann教授らがまとめている"anon terminology"という文書がある。これは、匿名性に関する用語と概念をまとめ続けている文書で、現在はプライバシやID管理周りに広がっている。この文書の最後には用語集がまとめられており、これまで西欧系の言葉の翻訳が付加されてきた。このたび、この用語集の日本語訳をしたものが、最新のv0.34に追加された。 Anon Terminology Paper http://dud.inf.tu-dresden.de/Anon_Terminology.shtml もともとのきっかけは、4年前の博士論文執筆中のこと。匿名性の効果をまとめる際、「リンク不性」(unlinkability)といった概念をこの文書から学び、以降参考にしてきた。今年に入って、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の真野さんと塚田さんにお声がけい