常石グループのせとうちホールディングス(広島県尾道市)が傘下の新会社「せとうちクルーズ」を通じて、瀬戸内海を中心にクルーズ事業を開始する。新造船を建造し、来年9月からスタートする計画。瀬戸内海の観光振興を図る「せとうちDMO(観光地経営組織)」らが9日、クルーズ船の建造資金など同事業への支援を決定したことも発表した。 せとうちクルーズは新造する客船を利用し、瀬戸内海で宿泊型のクルーズ事業を行う。船舶の詳細などは明らかにしていない。地元地銀や日本政策投資銀行の出資によって組成された「せとうち観光活性化ファンド」を通じて資金調達を実施。客船の建造資金に充てる。 このほか、地域の金融機関など40社超が出資する「瀬戸内ブランドコーポレーション」が客船事業の開発支援を行うほか、一般社団法人「せとうち観光推進機構」が運航に向けてのプロモーションやクルーズ商品の開発の支援を行うなど、瀬戸内海近隣の活性化