今年の世界金融市場を動かしてきた大前提が、急速に見直されている。 債券や為替市場の投資家は資金の再配分を急いでいる。米景気見通しを巡る疑念が高まり、米金融当局が想定よりも速いペースで、あるいは大幅な利下げを迫られるとの観測が浮上。このシフトを後押ししているのが、米個人消費の軟化だ。これは一連の期待外れな企業業績に表れている。 株式投資家の間では、テクノロジー企業による人工知能(AI)への巨額投資がすぐに実を結ぶのか、懐疑的な見方がにわかに強まっている。結果として、エヌビディアやブロードコムといった勝ち組の筆頭銘柄が売りを浴びている。 銅などの工業用金属も最近の上昇から反転。中国の景気減速を反映しているほか、米経済やハイテク企業を巡る懸念も下落の一因だ。 25日に発表された4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回る伸びを示したが、先行きに対する投資家の懸念を和
![世界金融市場の人気トレード総崩れ、「ばかげた水準」到達で巻き戻し](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f36898d8e0886db792750b546aeceb5f07f579bc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.bwbx.io%2Fimages%2Fusers%2FiqjWHBFdfxIU%2FikIHPQieF8DE%2Fv0%2F1200x800.jpg)