マーケティング理論のThe教科書of教科書、有斐閣アルマ『マーケティング戦略〈第6版〉』をテキストとした全14回の理論学習プログラムの提供を開始します(無料です!!) ついに夢のひとつが叶いました! 何をするのか掲題の通り、マーケティング理論のThe教科書of教科書『マーケティング戦略〈第6版〉』(有斐閣アルマ)をテキストとした全14回の理論学習プログラムの提供を開始します。しかもMARPSだから無料! 講師は不肖ワタクシ池田が務めます。 本書は、実務家マーケターや大学生が体系的なマーケティング理論を学ぶ一冊として高い評判と信頼を獲得してきたまさに定番中の定番の書です(初版は1996年4月)。 MARPSはこのたび、本書の出版元である
2017年の出版業界で業界紙などが大きなトピックとして取り上げたのは、出版物輸送の危機が顕在化したことや、アマゾン・ジャパンが取次への「バックオーダー発注」を取りやめたことなどであった。そして、アマゾンと同様に、大手書店によって新たな取引方法・条件が提示されたことも今後の書店のあり方を考える上で重要な動きだといえる。 輸送の危機が顕在化 例年、日本出版取次協会(取協)と日本雑誌協会(雑協)が協議して、土曜日のうち数日を休配日としてきたが、いつもはすぐに決まる休配日数が、2017年については決定が同年2月までずれ込むという異例の事態になった。これは、取協がそれまで年間4~5日だった休配日を一挙に年間20日間に増やす提案をしたためだった。 取協側が休配日の大幅増加を求めた背景には、出版物輸送の危機的状況がある。出版物の配送業量が減少したことによってトラックの積載率が低下し、ドライバーの人件費な
2015.12.07 Mon デザインの魂のゆくえ:第1部「経営にとってデザインとは何か。」③里山十帖篇 豊かな自然に囲まれ、美しい水と空気に恵まれた新潟県南魚沼市に昨年オープンして以来、そこで過ごす時間の豊かさがしばしば人から人へ語られる旅館「里山十帖(さとやまじゅうじょう)」。ここで提供する体験一つひとつがメディアだと説くオーナー兼クリエイティブディレクターの岩佐十良(いわさ・とおる)さんは、もともとは空間デザインをキャリアの出発点としています。その後情報誌の編集部を経て、2000年に旅と食の雑誌『自遊人』を創刊し、やがて記事から派生する形で食品の販売も開始。情報やメディアの在り方に対するジレンマを、常に次の形に昇華させ続けてきた岩佐さんの考える「デザインと経営」観とは。 ●本連載「デザインの魂のゆくえ」企画者の小田雄太さんによるこの連載の序文はこちら。 ●本連載の第1部(ほぼ日刊イト
前の記事に続いて今年(2017年)のまとめ。 だいたい月に1冊のペースで未訳本(や翻訳本)を紹介してきたので、過去記事を数珠つなぎに振り返ってみる。 今年は雑誌サイゾーにて、映像化されそうな未訳小説を紹介したりもした↓ ブログでは雑多な本を紹介してきたけど、年間を通じたぼんやりしたテーマとして「人間中心主義の終わり」について考えてきた。 これは2016年にユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」(18年夏に日本語版出るらしい)を読んでからずっと頭にあるコンセプトで、「すごい物理学講義」(英題Reality Is Not What It Seems)を紹介したときにまとめてみた↓ ハラリは「知性は必須だけど意識はオプションに過ぎない」と語る。私にとっての人間中心主義の終わりとは、「いまの人間の知性が、知性の唯一のあり方であるわけがない」という前提を受け容れること。「AIに仕事を奪われる」とか
まさかのカズオ・イシグロが受賞! 今年もやってまいりました年末ジャンボベスト。国内編、海外編とも12作品(1ダズン)ご紹介する年末にふさわしいビッグな企画です。 さて、2017年の海外文学といえば、もうあれですね、カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞。驚きました、ほんとーに! いつかは受賞する作家とは思っていましたが、今年とはだれも思わなかった。 長崎生まれのイギリス育ち、日系作家の受賞ということで、かなり話題になり、本も売れまくっているようす。イシグロ作品を一手に扱っている早川書房は合計105万部の増刷をかけたそうです。久しぶりに聞きましたよ、海外文学でミリオンの数字を! この余勢を駆って来年も、翻訳文学からばんばんヒットが出てほしいものです。 2017年は、古典新訳やリバイバル、名作の文庫化なども目立った年でした。そのなかでも、国際的な潮流として見逃せないのが、管理社会を風刺する「ディ
私的メモ。 ぶっちぎりトップ宝石の国 くしくも今年の人気作がけものフレンズと宝石の国だった今年。3DCGアニメの特異点になったと後に語られるかもしれない。けもフレは人気は突発的でイレギュラーではあったが、宝石の国は大勢の制作陣によって丹念に練り込まれた末に結果を出した。CGアニメでないと表現できない演出や手描きアニメが何十年と積み重ねてきたノウハウとの融合が今後の日本アニメの主軸になるだろう。宝石たちの質感、ギャグとシリアスの絶妙なさじ加減。音響や演者の素晴らしさ。BGMもOP/EDも文句のつけようがない。原作が完結する目処が立ったら2期をお願いしたい。物語はここからが本番なのだから。なかなか良かった少女終末旅行 あまり乗れなかったのだが最終回の終末感はとても良かった。最後に島本須美さんを起用したのには少し驚かされた。島本須美ってだけでナウシカのような終末感を連想させる。ネト充のススメ ベ
平成という一つの時代が終焉を迎えつつある今、改めて思うのは、この元号がいかに言い得て妙であったかということである。 「国の内外、天地とも平和が達成される」という本来の意味には程遠かったが、たしかに世の中は、平ら(フラット)に成ってきた。売り手と買い手、情報の発信者と受信者、大企業とスタートアップ、中心と周縁、あるいはメインストリームとカウンターカルチャー。 だから、けもの道のような場所でもひたすら歩き続けていれば、突然スポットライトを浴び、メインストリームに躍り出る瞬間がある。しかしそれも長くは続かず、また別のけもの道を探しにいく。HONZの活動など、基本的にこの無限ループなのだが、これがやっていて案外楽しい。 HONZメンバーが、2017年最高の一冊を紹介するこのコーナー。まずは、けもの道を歩きつづけるメンバー達の珠玉の一冊から紹介していきたい。 冬木 糸一 今年最も「人類の可能性に驚か
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こんにちは! それどこ編集部です。早いもので2017年ももう終わりですね。 ということで突然ですが「それどこマンガ大賞」を発表します! しれっと始まったのでまるで毎年実施しているような流れですが、マンガ好きの担当編集(私)が半ば自分の趣味で今年初めて企画しました。 「何かマンガ読みたいな?面白いマンガないかな?」と思ったとき、一番参考になるのって「これめっちゃいいよ!」や「一回読んでみてよ!」とオススメする声だったりしませんか? しかも、それが趣味の合う人や膨大な量のマンガを読んでいる人の声なら、なおさら信頼できる! そこで「それどこマンガ大賞」では、選者の方々に「2017年ベスト推しマンガ」というテーマで、2017年に読んだマンガの中から「これは他の人にも読んでもらいたい!」「誰かにススメたい!」と思った【ベスト推しマンガ】を1作品選んでもらいました。協力してくれたのは「それどこ」に縁の
音楽は録音とライブがはっきりしている。音楽家がその場で演奏するのがライブで、CDなりiTunesで聴くのは録音の複製となる。どちらも音楽にしても、体験の違いは割合はっきりしているから、ライブチケットがCDより高いことは問題にならない。 本を読むのは、どちらになるのだろうか。本は複製物であるものの、頁をめくって作者と対話するのはライブ体験でもある。始めからそれを原体験として作られてもいる。 片手で持てる紙の束を通して、何百年も前に死んだ人の声を聞く感じになることがある。古典となって残っている文学作品は、そうやって時間を凍らせることができる。 一方で、書かれた当時の面白さが今では想像しづらくなっている作品というのもある。たとえば夏目漱石の「我輩は猫である」は、当時東京の大学生がみな話題にしてるというくらい熱烈に読まれた。 「猫」は今でも面白いし自分は好きだが、その内容だけ見れば、学歴だけは高い
昨年5月に出た本だし、ベストセラーになったそうなので、大変いまさらであるが面白いヨ。 実は去年の春にいただいていた本である。著者は、マッキンゼーで某地獄プロジェクトを共に過ごした戦友の川鍋さんだ。ちょうど引っ越し荷物を詰めている頃に届いたようで、Fedex封筒のまま引っ越し荷物に紛れ込み、最近再度引っ越ししたところで出てきた。「こ、これはっ」と恐る恐る開けたら出てきたのがこの本とご本人からのメモ。川鍋さんごめんなさい。今更ですが書評を書かせていただきます。 さて、何が面白いと言ってタイトル。だって本当に「王子」なんだもん、川鍋さん。 父方のおじいさんは日本最大のタクシー会社、日本交通の創業者、お母さんのおじいさんは藤山コンツェルン創始者で日本商工会議所の会頭も勤めたという人。麻布に生まれ育ち、幼稚舎から慶応、ノースウェスタンMBAでスタンフォードにも留学。絵に描いたような王子ではありません
メリークリスマス! 今年も、読んで面白かった本ベスト10をまとめてみる。もし気になる本があったら、サンタさんにお願いしてみてください(今からじゃ遅いか)。 ちなみに2017年上半期編はこちら。年間ランキングなので一部重複しております。 aniram-czech.hatenablog.com 2016年編はこちら。 aniram-czech.hatenablog.com 10位 『珍世界紀行』都築響一 珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE (ちくま文庫) 作者: 都築響一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/12/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (10件) を見る 全ページ閲覧注意な勢いで気持ち悪い本なので、夜に読んではいけません。蝋人形博物館とか拷問博物館とかセックスミュージアムとか医学研究所とか、ヨーロッパの気持ち悪
(東京大学出版会・6264円) 日本の近代史学誕生の物語 ドイツのボン大学で日本史を学んだ著者が日本へとやってきたのは1980年代末。留学先は、東京大学文学部国史学研究室と、同じく学内にある史料編纂(へんさん)所、この2か所だった。 橋の下を多くの水が流れ、今や彼女は日本初、いや世界初の本を書き上げた人となった。明治政府が維新の正統性を示そうと挑んだ修史事業の全過程(1869年開始、93年中断)、つまり、国家の「正史」を描こうとしながら挫折した企ての顛末(てんまつ)を丁寧にたどった本書がそれにあたる。官撰(かんせん)の歴史を書くよう期待された部署、それを継承した機関が、若き著者が留学先に選んだ2つの場所だった。 近代的歴史学の日本における誕生の物語を、ドイツの学者に先に書かれたのは不覚、などと思われた方があるかもしれない。だがこう考えてみてはどうだろう。ヨーロッパの出身、特にドイツ人だから
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