ふと気がつくと、平成最後の一年は残り半分と少しとなり、最後に伏線を回収するかのごとく、様々な出来事が起き続ける。 水害に地震に台風に……著名人もたくさん亡くなり、まるで平成が最期を急いでいるようにぼくは感じてしまう。 「元号なんて、変わってもそう大差ないよ」 そうやって昭和産の年上の飲み友達は言うけれど、ぼくは違うと思う。元号が変わったことを合図に、ぼくらの生きた時代は、平成という名の過去のアルバムへと綴じられてゆくのだ。 意識が変われば時代が変わる。行動が変わるから。平成に自我が芽生えたぼくは、そう考えている。常ににバブルという名の祭りの後のような、どこか重苦しいような寂しいような空気の伴い続けた「平成」という時代が終わることが、ぼくは少し楽しみである。 「何言ってるんだ、おまえは。昭和最後の年の生まれのくせに」 そうやって鼻で笑われもするけれど、ぼくは気にしない。 ところで、ぼくの年齢