「そういえば昔、タマネギが食べられなくて、よく半べそかいてたよね。―――彼、今も苦手ですか? えーっと……ギュ…ギュルレーク【瑞:gullök*1】?」 今から月日を遡ること七か月、時は雪景色のお正月。「古き自由な北の国【瑞:Du gamla, du fria】」より一時帰国した弟カップルと酒盛りの席で、食べものの好き嫌いの話題になった。後半、筆者のアヤしげな片言は同席の瑞典国籍のカノジョに向けてのものではあるが、当然これだけで意味が通じるはずもなく、彼女は小首をかしげ、姉が作ったタマネギとキノコのマリネから熱心にタマネギを選別中の男に、視線を投げただけだった。 今でこそ隋所の食い意地テロ・エントリにて白旗を掲げまくっている筆者ではあるが、幼い頃はひたすら食が細く、思春期になってからは過食と拒食の間を揺れ動き、食さずにいられない己の体を持て余し過ごしていた。当時の日記*2を紐解くと、そんな
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