越前市庄田町の曹洞宗「御誕生寺(ごたんじょうじ)」に猫約30匹が住み着き、全国の猫好きから注目されている。地元では「猫寺」の愛称で親しまれ、住民が猫をテーマにした「フォトコンテスト」を始めるなど、地域の活性化にも一役買っている。【橘建吾】 十数年前、板橋興宗住職が境内に捨てられた猫を保護し、寺で飼い始めたのが始まり。家で飼えなくなったり、けがをした猫が相次いで捨てられ、次々と増えた。修行僧約30人が交代で小屋の掃除や餌やりをし、ワクチン注射や病気の治療、餌などの費用は主に寺が賄っている。 3年前、社務所だったプレハブ小屋を子猫や病気の猫専用の施設「にゃんにゃん堂」に改修し、寄進された猫の石像や「ねこ注意」の看板を境内に設置。猫が集まる寺としてテレビ番組やインターネットで紹介され、口コミでも評判が広がった。東京、名古屋、大阪など各地から猫好きが訪れ、週末を中心に多い時には1日に20人余りが集