カツ丼といえば、トンカツを割下で煮て卵とじにしたものをご飯に乗せるといったスタイルが一般的ですが、バリエーションが意外と豊富に存在していることをご存知ですか? 福井県では、「ソースカツ丼」なるものがメジャーなカツ丼なのだとか。これは、ウスターソースに似たソースにトンカツをくぐらせ、ご飯に乗せるだけというシンプルな丼です。福井のソウルフードとしてすっかり定着し、今では福井県内のあちこちで提供されています。 中でも元祖ソースカツ丼の店として知られているのが、「ヨーロッパ軒」です。明治末期、ドイツで料理研究していた高畠増太郎氏が帰国後に考案したという秘伝のソースは、サクサク衣のトンカツと絶妙なバランス。一見ボリュームたっぷり(下写真)ですが、女性でもペロリと平らげられる美味しさです。 そんな福井のカツ丼文化に、近年、ちょっとした異変が...。ソースカツ丼に対抗し、なんと「醤油カツ丼」が誕生しまし