規模や業種を問わず、多くの企業が注目する「リファラル採用」。採用決定率が高く、離職率は低いというメリットがある一方で、成功までにはいくつかの障壁がある。その打開策とは。 従業員の人脈を活用する「リファラル採用」に注目が集まっている。「採用コストが下がる」「社風にマッチした人を採用しやすい」といったメリットによって多くの企業が関心を寄せており、日本では2014年から2017年の3年間でリファラル採用の制度を設計、運用している企業が53%も増加した(※)。 しかし、導入企業は思わぬ落とし穴にはまるケースが多い。「人事の手間が増えた」「社員の紹介率が上がらない」といった声が上がる。本稿では、リファラル採用を実施する企業が失敗に陥りやすいポイントを挙げ、ツールと制度の両輪で解決する方法を紹介する。 リファラル採用のメリット リファラル採用とは従業員からの紹介や推薦による採用方法のことであり、「紹介