ラウタヴァーラの思い出ラウタヴァーラ氏の思い出 先日、北欧のCDショップで「グリーグ、ラウタヴァーラ、シベリウス等…当店へどうぞ」といった宣伝文句を見かけました。いくら何でもシベリウスより先、というのは極端かと思いますが、ラウタヴァーラはその前後を挟む大作曲家と少なくとも肩を並べる程度の扱いをされているようです。 少し前まで、ラウタヴァーラと言えば「現代フィンランドを代表する作曲家」と言われていたものでした。それがここ十年のうちに急速に「現代」や「北欧」といった垣根を越えて世界中で聴かれる／演奏される機会が増えてきたように思います。例えば廉価盤・普及盤で有名なNaxosレーベルからも今やCDが何枚も発売されているし（ある日Naxosのサイトにアクセスしたらいきなりラウタヴァーラの写真がドカーンと出てきたこともありました）、全音からは日本語版の楽譜が出版されているし、2000年にはN響定期公演でも取り上げられ
