ブックマーク / mougibook.hatenablog.com (26)

  • 『眩(くらら)』(朝井まかて/新潮社) ― 光と影の美しさ - みつるの読書部屋

    ご無沙汰しています、扇町みつるです。 『眩(くらら)』(朝井まかて/新潮社)読了 2017年にNHKで放送されたドラマで見て原作を読んでみたいと思っていた一冊。 www.nhk.or.jp 映像で表現されていた見事な色彩が小説の世界ではどのように表現されているのだろう。文章から美しい色彩や江戸の景色を感じることが出来るのだろうかと思っていましたが、感じることが出来ました。 一度ドラマを見てるから…と言ってしまえばそうかもしれませんが、実はドラマの内容の記憶はほとんど残っていなくて善次郎を誰が演じたか、これを書くのに調べるまで忘れていたほどでした。 なので、ドラマの映像の記憶と重ねながらではなく、文章から受け取った映像が脳内に再生されました。 美しかった。火事の緋色、夕暮れの紺青、カナリアの黄色、揚羽蝶の黒…。様々な色、そして江戸の街の景色、季節、絵に書く被写体の女性の色気、瑞々しさ、光と影

    『眩(くらら)』(朝井まかて/新潮社) ― 光と影の美しさ - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/06/28
  • 文章における漢字の含有率問題を考える ― どうせやるなら辞書片手に - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 今宵は読書からちょっと離れた記事です。 離れた、といっても、文章に関することなので少しは関係してるかな。 適度なひらがなで読みやすい文章を 近年、漢字だらけの文章ではなく、適度に開いて(ひらがなにして)読みやすい文章を心がけましょうという風になってきています。 でも、”この文字は開かないといけない”という明確な線引きはありません。文章を書く個人や、メディアなどの団体ごとにある程度決められているといったところでしょう。 ビジネスの場においても、たとえば取引先とのメールなどにおいても、そういう風になっていると思います。 先日は有難う御座いました。 予めご了承下さいます様、宜しくお願い致します。 会社にもよるかもしれませんが、最近はここまで漢字だらけになってしまうとビジネスのメールだとしても少々堅苦しい印象を持たれてしまうのではないでしょうか。 参照サイト↓ www

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    choro0164 2019/04/24
  • 【実践!東大読書】『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読む その4 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 第3講 日宋・日元貿易の展開 「実践!東大読書シリーズ」第4弾です。地味にきついけど頑張っていきます。 ※バックナンバーはこちらです↓ mougibook.hatenablog.com mougibook.hatenablog.com mougibook.hatenablog.com 遣唐使廃止後の貿易については「平清盛・日宋貿易」「足利義満・日明貿易」と覚えたのが頭の隅っこに残っていただけです。 私が学生のときは、まだ講で書かれているようなことは授業でやりませんでしたね。 どの分野もそうでしょうけど、歴史の研究も日々進んでいるのですね。 文献にはほとんど残っていないらしく、考古学の分野が今後も活躍するでしょう。 第3講の要約 日宋・日元貿易は最近まで着目されず、遣唐使廃止以降の海外とのやりとりに関しての研究はほとんどされなかった。しかし考古学の成果により大

    【実践!東大読書】『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読む その4 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/04/15
  • 【実践!東大読書】『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読む その2 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 第1講 中世史総論 先日から始めた「実践!東大読書」シリーズ第2弾、『中世史講義』の第1講を読みました。 ※まだの方はこちらからどうぞ↓ mougibook.hatenablog.com mougibook.hatenablog.com 目次を見るとどの章も20ページ前後くらいで、今回もそのくらいだったのですが、いつもだったらパーっと読んでしまうところをかなり時間がかかりました。 社会人は実践が難しいと言われているのがうなずけました。 でも、書は1章がそんなに多くないので、焦らずやっていけばやれるのではないかと思います。 「質問読み」はこのような感じになりました。 グレーの付箋は『東大読書』で言うところの「疑問」です。 字が汚いのはご容赦あれ…。 第1講の要約 中世は氏から家、朝廷の他に武家政権が興り権力が分散されていった。地域や集団ごとに「公」権力を持ち、

    【実践!東大読書】『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読む その2 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/04/09
    とにかく字がきれいです!!昨日から思っていました。
  • 『志ん生の食卓』(美濃部美津子/アスペクト) ― シンプルだけど飽きない定番メニュー - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 今日は日曜日、大河ドラマが放送されるはずなのに…なんとお休み! そういえば昨年の「西郷どん」も2〜3回放送されない日がありましたね。大河ドラマ制作の現場にも働き方改革の波が来ているのかもしれません。 落語とは無縁だったけど… 今年の大河ドラマ「いだてん」では、ビートたけしさん演じる古今亭志ん生がストーリーテラーのポジションにいます。 東京オリンピックが決定した昭和35年の方はビートたけしさん、そして金栗四三がストックホルムオリンピックに出場した明治45年の方は森山未來さんが演じており、それぞれ語りをしています。 私は学生時代に歌舞伎はそこそこ観ていましたが(金栗四三を演じる中村勘九郎さんのお父上、十八代目中村勘三郎が大好きでした)、恥ずかしながら落語は行ったことがありません。 落語家といえば笑点メンバーやタレントとして知られている方くらいしか知らず、でも一度く

    『志ん生の食卓』(美濃部美津子/アスペクト) ― シンプルだけど飽きない定番メニュー - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/04/08
  • 【実践!東大読書】『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読む その1 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 先日読んだ『東大読書』をせっかくなので実践してみようと思い、早速始めることにしました。 mougibook.hatenablog.com 『東大読書』の方法で 『中世史講義』(高橋典幸/五味文彦/ちくま新書)を読んでみようと思います。 まずは「装丁読み」と「仮設作り」 拙くて恥ずかしいですが、書いてみました。 青い付箋が「装丁読み」、黄緑の付箋が「仮設作り」です。 『中世史講義』じゃハードル高いかなと思ったのですが、上皇関連のを2冊読んで感じたのは、鎌倉幕府成立以降が取っ付き辛くなっているので、その辺を少しでもマシに出来たらと思い選びました。 特に分からないと感じているのが武家政権の構造というのかな、そういうものや土地制度、守護・地頭とか。このあたりの苦手意識を軽減したいです。 その他の事についても、頭に残っているのは単語程度なので少しでも頭に入ればいいなと

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    choro0164 2019/04/07
  • 令和の世界に行かれない愛しき友を偲んで - みつるの読書部屋

    みなさんこんばんは、扇町みつるです。 国文学由来の初元号 今日は新元号の発表がありましたね。中継は見ましたか?私は仕事でリアタイでは見られませんでした。 元号は今まで中国の古典を参照して決めていたそうですが、今回、初めて日の古典が参照されたそうです。その古典は、 『万葉集』です。 于時初春令月 氣淑風和(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ) 後期万葉論 (中公文庫BIBLIO) 作者: 白川静 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2002/11/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (7件) を見る Amazonプライム会員は送料無料! といっても、平成はあと1ヶ月残っています。明日から「令和」というわけではありません。 新年度が始まりバタバタするでしょうけど、終わりゆく平成を思いながら過ごすのもいいかもしれません。 令和に行かれない人

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    choro0164 2019/04/02
  • 『わたしの台所』(沢村貞子/光文社文庫) ― 時代を超えた丁寧な暮らしのバイブル - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 沢村貞子さんのエッセイ3冊目を読了しました。 『わたしの台所』というタイトルだけに、お料理や家事に関する率が高いです。 mougibook.hatenablog.com mougibook.hatenablog.com 家事は美容体操 明治の生まれの沢村さんは、浅草の下町に生まれ、小さな頃から母親から家事を仕込まれて育ちました。なので、小学校に上がる頃にはご飯も炊けるようになっており、沢村さんにとって家事はちょっとした運動みたいな位置づけだったそうです。 低血圧のせいで、娘のころから体操は苦手だった。鉄棒にぶらさがったりかけ足をしたりするとすぐ眼をまわして、担当の先生を困らせたものだった。 そのくせ、家の中で母に仕込まれた掃除、洗濯、水仕事は、いっこうに苦にならなかった。はげしい運動は出来なかったけれど、こまめに身体を動かすことは、辛いどころか気持ちがいい、と

    『わたしの台所』(沢村貞子/光文社文庫) ― 時代を超えた丁寧な暮らしのバイブル - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/03/30
  • 映像が先か、原作が先か… - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 皆さんは、原作のある映像化された作品を鑑賞するときは、映像を先に見ますか?それとも原作(小説)を読みますか? 絶対両方鑑賞する前提とかは無いです。 ふと思いついたので、私はどうだろうかと考えてみました。 やっぱり映像が先? 私は読書に対して積極的な方ではなかったので、映像作品を見てから、気が向いたら原作を読むというパターンが多いです。 たとえば、 『蒼穹の昴』(浅田次郎) 2010(平成22)年にNHKのBSで放送されたのを見て、原作を読んだのはついこの間です。 mougibook.hatenablog.com 『花のれん』(山崎豊子) この作品そのものの映像作品は見ていませんが、NHKの朝ドラ「わろてんか」を見てからの読書だったのでこちらに挙げます。 mougibook.hatenablog.com 『白蓮れんれん』(林真理子) こちらもNHKの朝ドラ「花子

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    choro0164 2019/03/25
  • 『院政 もうひとつの天皇制』(美川圭/中公新書) ― 上皇の変遷を辿ろう - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。東京では桜の開花宣言が出ましたね。 大河清盛好きにオススメ ここのところ平安時代づいていまして、上皇関連のをまた一冊読みました。 『院政 もうひとつの天皇制』(美川圭/中公新書)です。 書は、先日読んだ『上皇の日史』同様上皇や院政の歴史が書かれています。 関連記事↓ mougibook.hatenablog.com 上皇の誕生、院政初期、摂関期を経て平安後期、そして鎌倉幕府成立、承久の乱を経て、大体足利幕府誕生あたりまで書かれていました。 特に、大河ドラマ「平清盛」でも描かれていた白河上皇〜後白河上皇のあたりが第四章・第五章・第六章にわたって書かれており、楽しく読めました。 院政の実権を握るための戦いだったせいか、第五章では保元の乱も重点的に書かれていたので、藤原頼長や摂関家好きとしては満足でした。 その後の鎌倉時代のことも書かれているので、摂関家よりも武

    『院政 もうひとつの天皇制』(美川圭/中公新書) ― 上皇の変遷を辿ろう - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/03/22
  • 『増補 史料大成 台記』(藤原頼長/臨川書店) ― 萌えの源泉 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 頼長が記した日記 前回語った藤原頼長は、『台記』という日記を記しています。 前回紹介した『人物叢書 藤原頼長』も、『台記』が参考文献に挙げられています。 mougibook.hatenablog.com この『台記』、息子たちへの訓戒「努めよや、努めよや」とか、恋人(♂)との[ピーーーーーー]なことが書かれていたりしてちょっと有名なんですが、決してそういうことばかりではなく、基的には”今日は院のところへ行った”とか、”儀式があった”みたいな、いわゆるこの時代の貴族の日記なんです。 しかも、漢文で書かれているんです。 私には残念ながら読めません…。 短い文章のところなら、なんとなーく「こんなことが書かれているのかな」と思えるところはありますけど、漢文の基礎的なことは勿論、更に独特な人名の表記、儀式について書かれている部分を読むとするならばその知識などなど、読む

    『増補 史料大成 台記』(藤原頼長/臨川書店) ― 萌えの源泉 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/03/19
  • 『人物叢書 藤原頼長』(橋本義彦/吉川弘文館) ― 悪左府(あくさふ)藤原頼長 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 昨日の記事に関連して、今日は藤原頼長という人物について少々。 mougibook.hatenablog.com 大河ドラマ「平清盛」を見たきっかけ 昨日熱く語った大河ドラマ「平清盛」を見るきっかけとなったのが実はこの藤原頼長なんです。 いや、正確に言うと、もともと藤原頼長を演じた山耕史さんのファンなので、「平清盛」を見たんですね。そして藤原頼長という人物に魅了された。 こんな流れでした。 藤原頼長ってどんな人? 私の下手な説明よりも、Wikiをご覧になってくださいと言ったほうがわかりやすいのかもしれませんが、ざっと。 藤原頼長:1120(保安元年)〜1156(保元元年) 関白藤原忠実の次男。父親の忠実が白河上皇といろいろあって失脚してしまい、宇治に引っ込んだときに生まれた子供。母親の身分はちょっと低め。20歳以上離れた兄忠通と姉泰子がいる。こちらは正の子供

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    choro0164 2019/03/16
  • 『花のれん』(山崎豊子/新潮文庫) ― 上方お笑い界の基礎を作った女太閤 - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 朝ドラ、小説 2017年下半期に放送された連続テレビ小説「わろてんか」は、吉興業創立者の吉せいがモデルでした。 かなりのやり手な女性だったそうですが、朝ドラでは見事なふんわりヒロインになっていました。朝ドラのアレンジ力は大したものだと思いました。 www6.nhk.or.jp しかし、朝ドラよりも60年近く前に吉せいがモデルとなった小説が出版されていました。 『花のれん』(山崎豊子/新潮文庫)です。実は、「わろてんか」放送中に書を購入してたのですがずーっと積読で、この2日間ほどで一気に読みました。 明治〜昭和初期の大阪せいは1889(明治22)年生まれ、没年は1950(昭和25)年なので『花のれん』の作中では明治、大正、昭和初期の大阪の街の様子が描かれています。 小説が発表されたのは1958(昭和33)年なので、数年前まで人が生きていたとしても

    『花のれん』(山崎豊子/新潮文庫) ― 上方お笑い界の基礎を作った女太閤 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/03/08
  • 『夜明けのブランデー』(池波正太郎/文春文庫) ― ホッとする骨休めエッセイ - みつるの読書部屋

    前回がちょっぴり小難しかったので、池波正太郎先生のエッセイを読みました。3冊目です。 mougibook.hatenablog.com フランスに、入院に、 ”ガンジー首相の暗殺”のことなどが書かれていたので、1984年頃書かれたと思われます。 『夜明けのブランデー』は、『江戸前 通の歳時記』や『日曜日の万年筆』によく書かれていた子供の頃や青年の頃の思い出話よりも”今”のことが多いです。 当時ハマっていた気学のこと、フランス旅行のこと、絵画のこと、様々な映画(洋画)のこと、気管支炎を患い入院したことなどなと。 印象的だったのは、「女中」や「裏日」などの言葉が差別的だと言われるようになったと書かれていたこと。1980年代半ばはそういう声が上がってきた時期だったのですね。 あと、黒澤明監督の『乱』の試写を見て、結構なツッコミを入れていました。 池波正太郎先生は、還暦過ぎに気管支炎を患って初め

    『夜明けのブランデー』(池波正太郎/文春文庫) ― ホッとする骨休めエッセイ - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/03/04
  • 『福翁自伝』(福沢諭吉/角川ソフィア文庫) ― さすが一万円札さん - みつるの読書部屋

    こんばんは、扇町みつるです。 このブログの一番最初の記事で紹介した『大人のための読書の全技術』(齋藤孝/KADOKAWA)の最終章で齋藤先生おすすめの書籍がいくつか紹介されていまして、その中に『福翁自伝』や『現代語訳 学問のすすめ』がありました。 mougibook.hatenablog.com 今回、『福翁自伝』を読みましたが、今年の始めに『現代語訳 学問のすすめ』も読みました。 学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) 作者: 福澤諭吉,斎藤孝 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/02/09 メディア: 新書 購入: 28人 クリック: 416回 この商品を含むブログ (170件) を見る Amazonプライム会員は送料無料! 福沢諭吉といえば? 福沢諭吉というと、なぜか一番先に思い出すのが桃屋のCMです。子供の頃だったかな、かなり前にやったコマーシャルであの有名な「天は人

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    choro0164 2019/03/02
  • 私も読書ノートについて考えた ― 読書ノート問題 - みつるの読書部屋

    どうする?読書ノート こんばんは、扇町みつるです。 皆様は読書をする際、読書ノートは書いていますか?ブログで書評を書いていらっしゃる方は書いているかと思うのですが、主にどのような項目を書いていますか? 私は、タイトル、著者名、出版社名(レーベル)、出版日、目次、これは鉄板として、その他は印象に残った文の抜書き、自分が感じたこと。大体こんな感じです。 ただ、のジャンルによっては、感じたことをちょこっと書くだけになったりとか、タイトル〜目次の基情報のみになったりすることもあり、う〜む、これはどうしたものかと思っていました。 そこで、読書ノートに書く項目って何があるのか、自分なりに整理してみました。 私なりの読書ノート ★基情報 ・タイトル ・著者名、翻訳者名 ・出版社名(レーベル) ・出版日 ・目次 これらはに書かれている情報なので、最初にサッと書けますね。 ★抜書き 実用書だったら実

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    choro0164 2019/02/28
  • 『スクリプトドクターのプレゼンテーション術』(三宅隆太/スモール出版) ― プレゼンは日々に宿る - みつるの読書部屋

    プレゼンとは こんばんは、扇町みつるです。 皆さんはお仕事でプレゼンテーションはしていますか?パワポでスライドを作ったり、ワードなどで原稿を作ったり…。 私はしていません。もくもくと作業する系の仕事なので、人前でスピーチするということは仕事ではしません。 なので、あえてプレゼンテーションに関するを読む必要も無いのですが、何かの商品の売り込みみたいなことではなくても、仕事の面接などで何かしゃべったりするようなことは、これからの人生でまだ何度かあるでしょうし、読んで損することは無だろうから、と手に取ったのが『スクリプトドクターのプレゼンテーション術』(三宅隆太/スモール出版)でした。 自意識、自己開示 書は、著者が行った講演を文字起こししたものです。なので、喋り言葉で書かれていて読みやすいと思います。前半は「プレゼンとは対話である」ということを、後半は「プレゼンに大事なのは自己開示である」

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    choro0164 2019/02/23
  • 『天皇の影法師』(猪瀬直樹/中公文庫) ― 影法師に翻弄された人たち - みつるの読書部屋

    天皇の葬儀、新天皇即位に翻弄された人たち テレビでいつだったか八瀬童子のことをやっていたことがあり、非常に興味が湧き、書のことも知りました。 まるまる一冊八瀬童子のことと思いきや、八瀬童子エピソードの割合はそんなに多くありません。 メインはむしろ昭和になる際にあった元号誤報事件や、元号制定の裏側、終戦時に松江で起きた県庁焼き討ち事件です。 てっきり小説だと思い込んでいたのですが、ドキュメンタリーでした。 元号に関する報道をする記者の人たちも、元号の制定に携わった人たちも、そして太平洋戦争の敗戦を受け入れられずテロにおよんだ人たちも、八瀬童子の方たちも、天皇人に会ったわけではありません。 どの人たちも実際の天皇ではなく、影法師のような幻影に翻弄されたのだと思います。天皇個人というよりも、元号も含めた”天皇制”というシステムに翻弄されたと言うべきでしょうか。 もうすぐ新たな元号に切り替わろ

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    choro0164 2019/02/17
  • 『白蓮れんれん』(林真理子/集英社文庫) ― 手紙ににじむ燃える恋 - みつるの読書部屋

    情熱あふれる手紙 NHKの朝ドラ「花子とアン」で知った柳原白蓮の物語ということで、昨年読みました。朝ドラのイメージが強いので、白蓮は仲間由紀恵さん、炭鉱王は吉田鋼太郎さんで脳内再生されました。筑豊の炭鉱王のところに嫁ぐところから、駆け落ちするところまでが主になっています。 作者の林真理子さんが、駆け落ち相手との実際の書簡を読み執筆したせいか、手紙をやり取りするうちに恋心が芽生え、年上だからと気後れしながらも段々と燃え上がっていく様がとても濃密に描かれていました。 高貴な生まれゆえの不幸、そして女性が自分の人生を自分で決められなかった時代の悲哀も感じられました。必ずしも、家柄の良さ=幸せではないのですね。 白蓮れんれん (集英社文庫) 作者: 林真理子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2005/09/16 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (26件) を見る

    『白蓮れんれん』(林真理子/集英社文庫) ― 手紙ににじむ燃える恋 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/02/15
  • 『珍妃の井戸』(浅田次郎/講談社文庫) ― 皇帝の寵妃の悲しい死 - みつるの読書部屋

    光緒帝の妃で、井戸に落とされて死んだ女性がいる。いつの頃知ったかは忘れてしまったけど、小学生の頃から西太后に興味があったので、その関連で知ったのでしょう。 蒼穹の昴4.5 書は『蒼穹の昴』(浅田次郎/講談社文庫)の続編…というかサイドストーリーのような位置づけになっています。文庫で言うと、「蒼穹の昴4.5」というようなお話。 『蒼穹の昴』に登場した人物や、登場はしなかったけれど描かれたストーリーの外側で生きていた人物が、それぞれの立場から珍妃の死について語ります。 各章それぞれの人物による語りがメインなので、好き嫌いもあるかもしれませんが、『蒼穹の昴』の世界にどっぷり浸かった方なら面白く読めることでしょう。 特に、春児と蘭琴に胸キュンだった方に強くオススメします。 珍妃の死の真相に迫るごとに、人の浅ましさや弱さがむき出しになり、しかしその中に儚くも確かに残った愛が胸を打ちました。

    『珍妃の井戸』(浅田次郎/講談社文庫) ― 皇帝の寵妃の悲しい死 - みつるの読書部屋
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    choro0164 2019/02/14