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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (15)

  • 自分が無害なおっさんであることを伝えるのは、難しい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    平日の昼間、クリスマスプレゼントにもらったラジコンカーをどうしても公園で走らせたいと子供が言うので一緒に行った。 その日はぼくは休暇を取っていたのだが、世間的にはまだみんな働いている普通の平日の昼間だったので、あまり人もいなかった。 しばらくラジコンカーを走らせて遊んでいたら、子供が急にウンチをしたいからトイレに行くと言い出した。 トイレは公園の少し奥のほうにあって、そこにはブランコや滑り台や砂場があり、ちょっと目が行き届きにくい場所だ。 昼間だといってもなんとなく物騒なので、ぼくは子供に付いていって、トイレの前でラジコンカーを預かって、外でじっと立って待っていた。 退屈なので周りを見回すと、小さい子供と若い母親たちが数人いるだけで、大人の男はぼくだけだった。 これはなかなか危ない感じの人間に見えかねないと思った。 ぼくはいま、平日の昼間から働きもせずに、子供たちとその母親たちしかいない公

    自分が無害なおっさんであることを伝えるのは、難しい。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2016/12/29
    堂々としてないと余計に怪しくなる。
  • 日記を書く、日記を読む。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    個人の日記には、何の価値もない。 そこにはこの国に経済的効果をもたらすためのヒントなんてどこにもないし、日々の暮らしを向上させるための知恵も見出せない。 少し前だが、ドナルド・キーンさんの話がテレビで紹介されていて、氏が日人に興味を持ったきっかけのひとつは戦争中に死んだ日兵たちの日記を読んだことだそうだ。 日記の中身は軍事的には何の価値もない情報ばかりで、戦地で正月を祝い豆を分け合ったことなどの日々の出来事が書かれていただけらしい。キーン氏は、敵軍の捕虜にされる前に集団自決するほど任務遂行に執着する日人がなぜこのような、何でもない日々の記録を日記として残すのか不思議でならなかったらしい。 この日人の日記文化のようなものはキーン氏の努力もあり日文学として戦後注目されるようになるわけだが、しかしなぜ日人がどうでもいいような内容の個人的な日記を書くのかはその番組では明らかにされていな

    日記を書く、日記を読む。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2015/10/20
    任務遂行に執着するのも日記に執着するのも、ただ内向的なだけのような気もする。
  • 人を好きになる、技術。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    「好きな人が、なかなか現れない」という人の話を聞くことがある。 これまでの出会いについて「この人は顔が」「この人は話が」「この人は仕事が」みたいに、人なりに好きになれない理由があることが多く、まあなかなか大変だなあとは思う。 「でもちょっといいなって思った人がいたんですけどね」という時はだいたい、相手のほうはあまり気じゃなさそうだったり、何のアプローチもしてないのに自分だけが盛り上がっちゃったりしてるのが聞いているだけでわかるので、これまた大変だ。 それで人の結論としては「普通の人でいいんです!普通の人と普通に出会って普通に好きになりたいんです!」というのだけど、さてこの人にとっての普通の人というのは一体どこにいるのだろうと困ってしまうのである。 だいたい、よく考えてみると、普通の人というのは、色々と欠点もあるから普通の人なのであって、顔がイマイチな人もいれば、話がつまんない人もいる

    人を好きになる、技術。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2015/02/17
    普通が一番って聞かなくなった。そういえば。
  • キャラに、迷ってる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    都合の悪いことはだいたい忘れてしまうことにしている。 物事の道中に何かまずいことがあっても「終わりよければすべてよし」と呪文のように唱えていると、まあたいていのことはすむ。 だから、ぼくの人生のほとんどは「すべてよし」となのである。 ★ 大阪ブロガー万博から帰ってきた。 大阪オフ会にふさわしく個性的な人たちばかりで、おまけにみんな興味のあることもバラバラ、なのにみんなたくさんしゃべって、笑って、アゴが痛い。 おしゃべりあり、ボードゲームあり、わざわざお土産を持ってきてくださった方もあり、みんなが楽しみにしてたキャンプファイアーは強風のため中止になったけど、大阪でこんな遊びができるなんて、当に不思議な感じだった。 こういう時間がすごせるなら、また明日からも頑張れるというものだ。 いや。 そんなことはどうでもよろしい。 問題は、今日は何人かの方から「いぬじんさん、ブログと実物のイメージがだい

    キャラに、迷ってる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2014/11/04
    渋い感じの犬人じゃなくて軽い感じの犬人だったのか。
  • もしも子育てが、たった一日だけならば。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    頭が割れそうに痛い。 どうも風邪を引いてしまったようだ。 しかし、奴らは待ってくれない。 が急な用事で外出してドアが閉まった瞬間に、赤ん坊のほうは泣きわめきはじめる。 大きいほうは、今すぐセミ捕りに公園へ連れて行かなければ、お母さんに内緒で新しい下を買ったことをバラすと脅す。 たいしたことはない。 想定内だ。 大人をなめるな。 経験者なめるな。 僕は素早く哺乳瓶を手に取り、フォローアップミルクをお湯で溶かし、あらかじめ用意していた冷水を足して適温にする。 その一連の作業をしながら、大きいほうに対しては、セミ捕りに行きたいならば先に果たすべき義務を果たせと、おもちゃの片付けや衣服の整理などのタスクを列挙して行動させる。 完璧だ。 これが終わったら燃えるゴミの回収も先に済ませてしまおう。 帰宅後の用事が減って、楽だ。 余裕を取り戻した僕は赤ん坊にミルクを飲ませながら、明日の仕事に関わるアイ

    もしも子育てが、たった一日だけならば。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2014/08/08
    臨場感があって笑った。「数珠、数珠、がどうかしましたか、ああ高い数珠を買った、すみませんよくわからない」
  • 小遣い制について、語る時が来たか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    小遣い制においては、ほんのわずかなミスが、命に関わる。 コーヒーを自動販売機で買うことなど、ありえない。 少なくともオフィスで仕事しているあいだは、ありえない。 タイムセール中に思いきって購入した徳用インスタントコーヒーを限界まで薄めて飲まなければ、生きていけない。 外出する時は、使い古しのペットボトルに家で作った麦茶を詰めて持ち歩くのがまあ常識だが、これを飲む時は仕事相手が誰も見ていない時を狙って高速でカバンから取り出してほんの一口だけ含み、それ以上に素早い動きで再びカバンの中にしまうのが、小遣い制のたしなみだ。 万が一飲んでいる最中に誰かに見つかってしまった場合は、あたかも先ほどコンビニかどこかで買ったばかりのものを飲んでいるような堂々としたふるまいが重要だ。 決して動揺を見せてはいけない。 何度も洗って再利用を続けていることで細かいキズやお茶の色素沈着が生じていることや、商品のラベル

    小遣い制について、語る時が来たか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • インターネットに、絶望はしない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    最近、いくつかインターネットの未来についてのややネガティブな観測をしている記事を読んで、ネガティブな皮を被ったポジティブ野郎の僕が思ったこと。 たしかにこの国のインターネットへの参加人口が増えたことで、インターネットにおける言動はものすごいスピードで多くの人の目に触れられるようになったし、その言動をずっと過去にまでさかのぼることで、その人のパーソナリティだけでなく、知られたくないような深層心理までそのうちわかるようになるかもしれない。 人間なんてものは誰だって人に知られたくないことはあるもんだ。 それでも実名で活動できる人というのは、そういうリスクを抱えてでも自分のことを認知してもらいたい訳がある人や、あるいは何らかの理由で「開き直る」ことができる人だろう。 そう考えれば、インターネットでの活動というのは現実生活以上に気を配っていかなければいけない、ずいぶん窮屈なものになりつつあるのかもし

    インターネットに、絶望はしない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2014/03/24
    ネットがパブリックな場所になり、制限が多くて窮屈な場所になりつつある。そうではない「ワクワクできる世界」というのは、おそらくブログではない
  • サードプレイスは、目的地ではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    僕は自分のことをかえりみて、人間というものは、当に欲望を生み出す永久機関だなあと思う。 どれだけ普段の生活に満たされていようとも、もっと新しい刺激が欲しい、もっと気持ち良くなりたい、もっと色んな人に愛されたい、と次から次へとドロドロと欲望があふれてくる。 まあそれはひょっとすると僕だけなのかもしれないけれど、しかし毎日をひたすら生き抜き続けるためにこのシビアな現実だけを見つめ続け、色んな欲望を我慢し続けていれば、モヤモヤしたものがたまってくるのは、きっと他の人だって同じだろう。 だからこそ、人は「ここではないどこか」について思いを馳せる。 ★ 会社などの職場や自宅や家庭などの生活の場とは違う「第三の場所」、サードプレイスとは何か。 そして、どこにあるのか。 このところずっと考え続けているテーマだ。 簡単に言ってしまえば、それは人の数だけあるのだろう。 普段の暮らしを戦い抜いている人にとっ

    サードプレイスは、目的地ではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    えーおくつろぎのところ大変失礼いたします、切符を拝見いたします、あーどうもありがとうございます、ありがとうございます。 あーお客さま、こちらの切符ですけれど、失礼ですがどちらまでお買い求めいただきましたでしょうかーあー途中までですか、えーお客さま、大変申し訳ないのですが、あー切符をご購入の際には来行き先をちゃんと指定していただくことが規則となっておりまして、いえ決してそのことをとがめているわけではございませんでして。 しかしえーなにぶんそういうことになっておりますので、大変お手数なのですが、どちらで降りられるのかだけはお決めいただきたく存じます。 んーそうは言ってもすぐに決められないというのも、えーそれはそれでわかります、わかりますともお客様、私事ではなはだ恐縮ですけれども、私だってこんないい年になってまで車掌のままで毎日こう切符に向かってパッチンパッチンとやっているつもりではありません

    お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2014/03/10
    読み直すとちと前段が長い
  • 人生の意味、知っています。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    もちろん、もう通り過ぎてしまったことだから言えるのだけど、受験勉強は楽だったな、と思うことがある。 そこにはいつも答えがあった。 別に試験問題そのものに限ったことではなく、いつも自分が取り組むべき行動に答えがあった。 偏差値が少しでも高くなれば、より上位の学校に入学できる可能性があり、そうすればより高い収入や安定した暮らしを得られる可能性があり、そのための明確な手段として、「試験でより高い得点を取ること」があった。 もちろん、試験問題の中には単純に正解を導き出すことよりも、思考のプロセスを大切にするものもあって、その場合は「答えが1つとは限らない」あるいは「答えはまったく別のところにあるかもしれない」という可能性を含めて取り組む必要があったし、今考えればそういう部分が勉強の一番面白いところなんだと思う。 ただいずれにせよ、そんな問題であってもなんらかの解答が存在し、合否という明確な判定基準

    人生の意味、知っています。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2014/02/09
    不良に憧れる優等生みたい。「ややこしそうな文脈だらけの世界」がはてなの素晴らしいところ。
  • 働くことは、ウソをつくことでもある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    先日ブログに「働くこと」について書いて以来、これは今けっこうちゃんと考えておきたいテーマだと思ったので、周囲の人にも「あなたにとって、働くとはなんですか」というウザい質問を連発し、ネットでもリアルでも挙動不審なサードブロガーのいぬじんです、こんばんは。 それでも世の中には優しい人がいるもので、構成作家をしている先輩はこう答えてくれた。 「それしかできないので、それをやってるだけ」だそうだ。 これはあまりにもかっちょいい回答で、ぐうの音も出ない。 まあたしかに自分の経験を振り返ると、変に選択肢を色々と与えられてしまうと、ああでもなければこうでもないと悩み始め、ちょっと何かを始めてみて失敗すれば次を試し、それがうまくいかないと別のをやってみて、といった感じでなかなか事態が進展しないことは多い気がする。 「自分にはこれしかできないから」という覚悟というかあきらめみたいなものがあったほうが、その道

    働くことは、ウソをつくことでもある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 楽しいことが、話せない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    以前、得意先の女性との打ち合わせ中に雑談になって、少し自分の家族の話をしたことがある。 その帰り道に、同席していた同僚からこう注意された。 「彼女は独身なので、あまり家族の話はしないほうがいいですよ」 僕はその場で、ああ確かにそうだね、これから気をつけるよ、と答えて今後の態度をあらためることにした。 別に腹が立ったわけではないが、この時のことを妙に覚えている。 僕の周りには「何を言うべきではないか」を読めない者をバカにする傾向が未だにあって、政治や宗教はもちろんのこと、贔屓にしているスポーツチームの話題から、休みの日に何をしているかまで、相手の機嫌を損ねるような内容を話す人間はダメなやつという烙印を押される。 そんな規制の中に「家族の話は結婚していない人の前で話さないほうがよい」という新たな項目が増えただけの話である。 ただ、あらためて思ったのは、「自分が楽しいと思うこと」を他人に話すのは

    楽しいことが、話せない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ここのところ、ブロガー諸氏が、突然はてなブックマークでキツいコメントを書かれて気分を害されるというケースをいくつか見受けたが、基的にはこれが「ベテランはてなユーザー流」の歓迎のしかたの一つなので、ここは「あら?そんなにこっちに興味あるの?んもう仕方ないわね、どうしても読みたいならこれからも読ませてあげてもよくってよ」と悦に入るところである。 である、と断言したのは理由があって、結局はブックマーカーに代表される読み手というものは書き手に依存せざるをえないからだ。 叩くにせよ、賞賛するにせよ、対象がなければ何もできないし、あったとしても叩きがいのないコンテンツばかりでは毒舌も発揮しようがない。 だからブロガーは、お腹がペコペコで騒ぐ子供たちをたしなめながら優しく手料理を配ってあげる母親のような気持ちで接してあげればよろしい。 これはもちろん書き手についても言えることで、いつでも書き手と読み手

    僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2013/12/21
    詩人か!「あなたが表現者として、間違いだらけの文章をこの世の中に撒き散らす人生は、すでに始まってしまっている。」
  • ほとんど何もしゃべらずに、参加していた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    先日、とある通夜に出た。 長い、長い、数か月にもわたって続く通夜だった。 僕はその間、故人とその家族についての話を聞き続けていた。 時々ブコメで相槌を打ったりしながら。 ★ 電気レモンさん(id:denkilemon)の「家族の肖像」シリーズが先日ようやく完結を迎えた。 最近、父上を亡くしたばかりの氏は、色々と整理しきれない気持ちをブログに書きつづっていた。 その内容はすごく個人的なことなので、あまり深くは触れない。 (ご興味のある方は、こちらを) "家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう とにかく、電気レモンさんは語り続けたし、僕はそれを聞きつづけた。 氏の文章はとても軽やかで、生き生きとしていて、しかし内省的で、時折あまりに内省的すぎて読むのがしんどい時があった。 そこまで自分の内面に向き合おうとしなくてもいんじゃないか、You、逃げちゃいなよ!と言いたくなる。 人にとって

    ほとんど何もしゃべらずに、参加していた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2013/12/21
    「生きているということは、やっぱり、他者から何かを与えたり、与えられたりする営みそのものにあるのだ。」でも、ふつうは与えられたいと思うだけ。与えられる人は幸せだ
  • ブログで、1人鍋パーティーしてます。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    おう、よう来た、よう来た。 まあ、まあ、そこにお座り。 こう、だーーーーっとブログを囲んで、座りなさい、座りなさい、遠慮すんな。 さあそれじゃ、僕の今年一年を振り返って、色んな具材を投入していきましょうかね。 ええ?お前の話ばっかりかよって?、まあそう言うな、ブログってそんなもんだろう?ああ、大丈夫、大丈夫、あとでそっちの話も聞いてやるから大丈夫、大丈夫。 さて、まずはこの「ぼっち」から入れて行きましょうかね。いいダシにもなるんでね。 僕は去年の秋からブログを書き始めましてねえ、そりゃもう最初の頃はだーれにも読まれず、読まれないのをいい事に、あることないことエラそうに書いてました、もう何を書いたかも憶えてません、嘘です、だけど思い出すのも恥ずかしい愚痴とひねくれとそれをこじらせた俯瞰視点からの物言いをしてまして、ええそりゃ今もたいして変わらないんですけど、オオッとちょっと待ちなさい。 待ち

    ブログで、1人鍋パーティーしてます。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    chuunenh
    chuunenh 2013/12/18
    名文というかポエムかと思ってブクマ見たら、そうか落語か
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