抽選販売が続くなど、異例の対応が続いたソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」が、ここにきてようやく通常の販売に戻りつつあります。なぜPS5は、2年以上も品不足に苦しんだのでしょうか。三つのポイントを挙げて考察します。 ◇世界で3000万台売っても“品薄” PS5は、世界で1億1000万台以上を売ったPS4の後継機です。高性能ながら価格設定も抑えており、新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり需要」も加わって、発売前から注目を集めました。 発売前の予約受付時、一部のネット販売では、本来の価格の10倍にあたる「50万円」で売り出され、間違えて注文する人が出るほどでした。 【関連】PS5の興味のピークは価格発表時? ビッグデータで考察 品不足は、高い需要に対して、供給が足りないと発生します。しかし人気を見越して商品を作りすぎると、在庫リスクにもなる上、商品が売れ残っているよ