ブックマーク / geopoli.exblog.jp (22)

  • ロシアの地政学:マッキンダーとドゥーギン | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしてもよく晴れましたが、風が出て昨日に比べてかなり冷えました。 さて、お約束していたロシアの地政学についての興味深い論文の要約です。 記事そのものは去年の夏のフォーリン・ポリシー誌に掲載されたものですが、それ自体も一冊のの中のハイライトみたいですね。 === ロシアの「明白な天命」の意外な起源 BY チャールズ・クローバー メガネをかけてやや冷淡に見えるエドワード朝時代の学者ハルフォード・マッキンダー卿が、自らの研究が冷戦後のロシアで使われていることを知ったら極めて不快であろう。 マッキンダーは1904年に王立地理協会で発表した「歴史の地理的回転軸」というタイトルの講義を行ったことで最も知られている人物であるが、ここで彼は、ドイツではなくロシアが英国にとっての最大の敵であると論じたのだ。 これによって彼は「地政学」として知られるようになった華やかな理論を提唱したのであ

    ロシアの地政学:マッキンダーとドゥーギン | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/02/01
    マッキンダーの大陸諸国での受容と拡散は現在進行形の大テーマだよなー。しかしリデル=ハートの謎の逆転現象(謎じゃねえよ)とか、イギリス知識人のアイデアの伝播過程って色々複雑だ
  • アメリカはシーパワー国家である:ロバート・カプラン | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴です。寒さもだいぶピークになってきました。 さて、ロバート・カプランがまた地政学系の新刊を出版したようですが、それに関連したような記事を連発しております。 ドラマの番宣のためにバラエティーに出まくっている主演俳優みたいな位置づけでしょうか?いや違うか。 === アメリカは海洋国家だ By ロバート・カプラン アメリカは2つの海洋に挟まれた海洋国家である。海軍が世界最大であるだけでなく、その沿岸警備隊も世界で12番目の規模を誇る海軍であると言える。 米海軍はアメリカの第一級の戦略ツールであり、おそらく使われることのない核兵力よりも、ツールとしての有用性ははるかに高い。 米海軍は平時・戦時にかかわらず世界の公海におり、海上交通路や主な海洋のチョークポイントを守っている。これによって実質的に世界の自由貿易体制を守っており、アメリカの同盟国たちに原油などのアクセ

    アメリカはシーパワー国家である:ロバート・カプラン | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/01/27
    普通に基本の地政学だった。わかりやすさを最重視してるんだろう。/id:ryokusai<逆であって、オフショア・バランサーとして振る舞える優位性から、大人口がなくても覇権国家になれた、と解釈するべきかもしれませんな
  • オバマ大統領の対外政策の失敗 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は相変わらず晴れましたが、とりわけ真冬の寒さを感じました。 さて、久々にハーバード大学教授のスティーブン・ウォルトのブログから印象的な記事がありましたので、かなり短いバージョンとなりますが、その要約を。 === バラク・オバマは対外政策の失敗そのものだ by スティーブン・ウォルト 私が2009年にこのブログを書き始めた時はちょうどオバマ大統領の誕生の重なっていて、当時の雰囲気として私の中にも希望と恐れが同居しているような状態であった。 彼の態度は知的だったし、彼の政策には同意できるものがあったが、その対外政策の狙いがあまりにも野心的なもののように見えたからだ。 そして現在はオバマ政権の終わりにあるわけだが、私の感想について述べておく必要がある。結果として、私の判断としてはあまり好ましいものではないと言わざるを得ないのが残念だ。 まずボジティブなところから述べてみよう。彼が政

    オバマ大統領の対外政策の失敗 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/01/24
    うーん? 外交的な失策って突き詰めれば対露封じ込め失敗に尽きる。で、ロシアと協調するような「汚い外交」が出来る外交指導者がアメリカにいるかと言えばそれはいないんでは。単なる無い物ねだりに思える。
  • 地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても晴れてますが、とにかく寒くてびっくりでした。朝の寒さが強烈です。 さて、先週の放送でもとりあげた、ロバート・カプランの意見記事の要約です。 ちょっと長いですが、「地政学」という意味ではとても参考になるものです。 === トランプはなぜ米国を世界から撤退させられないのか by ロバート・カプラン アメリカはどれほど世界に関与すべきかという問題は、われわれの歴史においても常に議論の的となってきた。たとえば1821年には、ジョン・クインシー・アダムスは、海外に出かけて行って「怪物を探して倒す」ようなことをすべきでないと忠告している。 ところが彼の想像をはるかに越えたレベルで世界が相互接続されている現代の世界では、われわれは彼の忠告の真逆のことを行わざるを得ないし、ときにはそれを行いたいという魅力にとりつかれる。その結果が、バルカン半島やアフガニスタン、イラク、シリアであ

    地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/01/17
    ゴルゴ13(120巻)を連想(アニメは〆の「受け入れてやろう」がカットされてたとhttp://plaza.rakuten.co.jp/crazyquail/diary/200902280000/ で知って驚愕。それおかしいだろ/付属物ってなんじゃいと思ったら欧州に対する英国諸島の関係性か
  • トランプ政権を警戒する米国のインテリジェンス関係者 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても晴れておりますが、風が吹いてて寒いです。 さて、すでにご存知かもしれませんが、トランプ政権発足間近な時にイスラエル側からリーク記事が出てきました。 その内容は、アメリカの諜報機関関係者が、イスラエルとの同関係者との非公式会合で「トランプ政権にき情報渡さないほうがいいぞ」と忠告していたというものです。 その元ネタとなるハーレツ紙の記事の要約を。 === 米政府のインテリジェンス関係者がイスラエルの同業者に対してトランプ政権と情報共有しないよう警告 イスラエル政府のインテリジェンス関係者は、トランプ政権下の米政府関係者に対して、機密情報を漏らすとロシアやイランにまで情報が広がることを懸念していることを、今週木曜日のイスラエルの日刊紙でロネン・バーグマン記者が報告。 この懸念は最近まで非公開の会合で語られていたものであり、トランプやその関係者とモスクワのプーチン政権との

    トランプ政権を警戒する米国のインテリジェンス関係者 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/01/15
    米側にしてみれば、オバマ政権ですでに対イラン工作が停止されているのに、その上イスラエルとの情報共有が停止されたら相当困ると思うけど、ロシア経由のリークで情報源が潰される方が遙かに困るって判断かなあ
  • 国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇っておりましたがギリギリ降らなかったですね。 さて、先週の放送(https://youtu.be/cF5g8VLIjDQ)でも触れた「国境」の話題について、保守派のビクター・デイビス=ハンソンの意見記事を要約したものを。 === なぜ国境は重要で「ボーダレスワールド」は幻想なのか by ビクター・デイビス=ハンソン 「国境」がここまでニュースの話題として取り上げられるのは史上初めてではないか。 中東から欧州に殺到するイスラム系難民やテロリズムの台頭のおかげで、欧州内の移動自由の権利を認める、いわゆる「シェンゲン協定体制」に対して反発が巻き起こっている。 欧州の人々は人種差別主義者ではないが、中東からの移民の受け入れについては、それが合法的に入国して、しかも欧州の価値観や態度を共有を約束することができる人々(この点については不寛容であるとして何十年も前に破棄しているが

    国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/10/16
    現状の延長線上にある、完全に国境管理の撤廃された世界とは、全富裕層が(租税回避しまくった富を投じて築いた)要塞村に篭もってる世界か、もしくは、携帯型心理診断鎮圧執行システムが普及してる世界だとは思う
  • 日韓に核武装をさせよ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はなんとか晴れております。 さて、久しぶりの更新です。昨晩の放送(https://goo.gl/W43wVv)でも紹介した、かなり挑発的な内容のナショナル・インタレスト誌に掲載された論文の要約です。 この内容に賛成する、しないは別として、まずは考えるためにじっくりと読んでいただければと思います。 ==== 日韓国を核武装させよ by ジェームス・ヴァン・デ・ヴェルデ 日は一刻も早く核保有国になるべきだし、韓国も核開発計画を始めるべきだ 北朝鮮は収容所国家である。その政府は非合法なものだし、不安定な全体主義体制だ。そして核兵器の技術の拡散者である。世界には不幸や、南北朝鮮の人々には大量死、そして苦しみや政治不安しかもたらしていないのだ。 おろかなことに、この国家は中国のおかげで存続しており、しかも中国は北が崩壊して朝鮮半島にアメリカのプレゼンスが上がるよりは、その体制を維

    日韓に核武装をさせよ | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/10/06
    ややタイトル詐欺的か。直接的には「日韓の核武装努力こそが、中国に北朝鮮を見限らせる最強の外交カード」という論。※欄の指摘も興味深い。ただ中国が本当に平和的に金王朝を崩壊させられる能力があるかは実は謎だ
  • トルコのクーデターはなぜ失敗したのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はどんよりとした曇り空です。まだ梅雨は明けないのでしょうか。 さて、今回のトルコでのクーデター未遂事件に関して、デビュー作で『クーデター入門』を書いているブログでも同じみのルトワックが、さっそくフォーリン・ポリシー誌に興味深い記事を掲載しておりましたので、その要訳を。 === トルコのクーデターはなぜ失敗したのか by エドワード・ルトワック 「軍事クーデター成功のためのルール」の第2条は、実行に参加しない機動部隊(これには当然だが戦闘機の飛行大隊なども含む)は、動員不可能の状態にしておくか、介入してくるには遠すぎる場所に置いておくべきである、というものだ(サウジアラビアの陸軍の部隊が首都から遥か離れた場所に配置されているのは、まさにそのような理由からだ)。 ところが今回のトルコのクーデター計画者たちは、実行に参加しない(戦車、ヘリ、そして戦闘機)部隊を活動不能にしておくこ

    トルコのクーデターはなぜ失敗したのか | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/07/17
    ほんまこれ。イスラム国家をほぼ一代でトルコ人の国民国家に作り替えたケマルの夢もたぶんこれで終わり。おそらく世俗派に次の機会はない。
  • オバマ政権はなぜ特殊部隊を使いたがるのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝晴れておりましたが、昼になっていきなり曇り始めました。 さて、昨日の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1455674540/https://www.youtube.com/watch?v=biFeQKfm68o)でも触れた、特殊部隊のトピックについての元記事を要約しました。とても興味深いものです。 === 特殊部隊の時代へようこそ By マット・ギャラガー 16-1/30 NY Times 数ヶ月前のことだが、私はと共にまだそれほど親しくなかった夫婦と夕を共にした。そこで向こうの奥さんが私のイラクの経験について聞いてきた。私は現地で四年間、機甲部隊を指揮した経験があるからだ。 私は砂漠や部族政治、それに毎日直面する対反乱作戦の困難を語り始めたのたが、突然その旦那が話に割って入ってきて「特殊部隊にいるような超人的な兵士のことについて教えて

    オバマ政権はなぜ特殊部隊を使いたがるのか | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/03/01
    読んでいてケネディ政権を連想した。
  • シーパワー論のまとめ:前半 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はなんとか晴れておりまして、ようやく来の真冬の朝らしくなってきました。 さて、正月早々から中東の宗教戦争や株式市場の乱高下が始まっておりますが、今回紹介するのは去年の英エコノミスト誌に掲載された、地政学・戦略学的にも重要なシーパワーに関する記事の要約です。 授業などで使うというほぼ個人的な用途としての試訳ですが、重要なところをハイライトしておりますのでご参考まで。 === シーパワー:海を支配するのは誰か? 15-10/17 The Economist ●アメリカは次の数日間に、世界のほとんどが注目しないところで、台頭しつつある中国海軍の力に挑戦することになる。その挑戦とは、中国が領有権が争われているスプラトリー(南沙)諸島で建設している人工島の、周囲12カイリと推定される領海内でパトロールを実施する形で実行されるのだ。 ●米海軍は2012年以降、中国が領有権を主張する構造

    シーパワー論のまとめ:前半 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/01/09
    読みやすかったけど、日本の基準で言うと専門書や専門の雑誌でないと載せられない気がする。エコノミストに載ってるというのは読者の素養(というかその方面の教育レベル?)がそれだけ高いってことなんだろうな。
  • 孫子とルトワックから見えてくる日韓合意 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横須賀はよく晴れていて寒いです。真冬でこんなに晴れている関東地方の正月というのは、世界的にも非常に恵まれているのではないでしょうか。 さて、またまた孫子について書きます。 今回発売した孫子CDの特徴の一つが、西洋の戦略理論と孫子のアイディアを比較していることです。 その中に出てくる西洋側の代表的な戦略の理論家の一人が、私が訳書も出しているエドワード・ルトワックです。 この理論家は、現代の西洋の戦略理論において、戦略の「逆説的理論」(パラドキシカル・ロジック)という概念を提唱したことによって、革命を起こしたとされております。 この理論の中身を簡単に要約していいますと「競争的な環境、つまり紛争や戦争になると、戦略にはパラドックスが生じる」というもので、そこでフォーカスされているのは、戦略を行う上で自由意志を持って対抗してくる「敵」や「相手」という存在。 つまり戦略を考える際に、自分のアク

    孫子とルトワックから見えてくる日韓合意 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/01/09
    クラウゼヴィッツの中核は実際には「摩擦」だよなー…と分析するのと同じように、孫子も「不透明性を下げる努力に重きを置いている」と読めなくもないので、実際には受け手の意識次第という気はする
  • ルトワックの「シリアの内戦を長引かせろ」論 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は快晴です。九月だというのに暑いですね。 さて、この間翻訳を出したばかりのルトワックが、予想通りというか、アメリカの対シリア政策について興味深い議論を展開しておりましたのでご紹介。 この記事は完全に見逃していたものですが、Twitterで教えてもらいました。ありがたいことです。 === どちらが勝ってもアメリカはシリアで敗北する byエドワード・ルトワック ●先週の水曜日のニュースでは、シリアの首都ダマスカスの郊外で化学兵器が使われたことが報じられた。人権活動家によれば、これによって数百人の民間人が殺害されたということであり、エジプトの危機のほうが悪化しているにもかかわらず、シリアの内戦がアメリカ政府の関心を引きはじめた。 ●しかしオバマ政権はシリアの内戦に介入してはならない。なぜならこの内戦では、そのどちらの側が勝ったとしてもアメリカにとっては望ましくない結果を引き起こすこ

    ルトワックの「シリアの内戦を長引かせろ」論 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2015/11/04
    まあ本当の正解は「反政府運動が二年前に始まった時点」での介入(せいぜい飛行禁止空域設定と武器供与程度で済んだはず)だったと思うけど。実際にはロシアとイランがアサド政権を支え続け、2015年の現状に至った。
  • イスラム聖戦士はジャンクフードがお好き | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はどんよりと曇っております。小雨もありましたがそれほど寒くはないですね。 さて、今週の番組(http://live.nicovideo.jp/gate/lv199750503)のほうでも少し触れたトピックですが、FTにISISの戦闘員たちのガキっぽい趣味や嗜好について紹介した記事がありましたので、その要約を。 今回は原文にはない写真による図説を多めに心がけました。 === 「イスラム国」の戦闘員たちは自分たちが軽蔑している西側諸国のお菓子やガジェットが好き by エリカ・ソロモン ●「イスラム国」の建国のためにシリアに続々と終結している外国の戦闘員たちは過去の復活を目指しているはずなのだが、自分たちが嫌う現代の西側諸国の菓子やガジェットへの好みは維持したままだ。 ●シリアの現地の人々はこのような戦闘員たちが、首切りや集団虐殺などを使って支配しようとする恐怖の中で生きなければな

    イスラム聖戦士はジャンクフードがお好き | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/12/04
    コンバットコミックに載ってた小林源文の第三次世界大戦漫画の台詞(エピローグ部分除くと事実上最後の台詞)「ハーシーのチョコバーだ。うまいぞ」を思い出した。
  • 戦略思想の専門家たちのアプローチの違い | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からとてもさわやかな涼しい1日でした。日中もやや暑くなるのですが、それでも吹いてくる風は秋の心地よいもの。 さて、前から書くつもりだったことをいくつかまとめて。 ラッキーなことに、九月に入ってから日で英国の戦略界の大物たちと会話するチャンスがありまして、そこでいくつか感じたことがあります。 まず会ったのはジェレミー・ブラックという英エクセター大学の教授ですが、この人物は超多作家(現在まですでに114冊出版!)として知られる、歴史および軍事史の世界的な権威の一人です。 軍事史だけでなく、戦略の理論や地政学にも詳しく、私は将来的に彼のを翻訳したいと考えております。 彼の代表作は以下の『軍事史の再考』ですが、日では英海軍史や地図関係のなどが数冊翻訳されておりますね。 次はつい2日ほど前に会った、ローレンス・フリードマン。この人は戦略界の世界的な「大御所」でありまして、た

    戦略思想の専門家たちのアプローチの違い | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/09/22
    でもこの話って、雑談が役立つレベルに到達するための地道な努力あってこそだよね。たまにそこすっ飛ばす雑談史上主義みたいな人がいるのはちょっと気になる。
  • イスラエルはなぜガザのトンネルを必死に潰すのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇りでありまして、暑さは一段落ですが相変わらず湿気で汗が出ます。台風は来ないんですかね? さて、今夜の生放送(見逃した方もタイムシフトで見れます)の参考のために、とても興味深い記事の要約を。 内容は軍事トンネルの歴史を振り返りながら、なぜイスラエルがガザのトンネルを必死で潰そうとしていたのかを探るものです。 スコットランドの大学の歴史の先生による記事ですが、目の付け所が面白いですね。 === 眼下の敵:なぜハマスのトンネルはそれほどまでイスラエルを恐怖を与えているのか byジェラード・ディグルート ●ルイス・カレロ・ブランコ提督は予測可能性の典型的な例であり、この予測可能性が彼を殺した。カレロ・ブランコ氏はスペインの首相であり、フランシスコ・フランコに後継者として指名されていた。彼はマドリッドにある教会で毎日同じ時間に行われるミサに参加していた。 ●1973年にETA

    イスラエルはなぜガザのトンネルを必死に潰すのか | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/08/27
    id:augsUK<永久戦争主義者的なポジションのイスラエル極右にとっては、壁→トンネル→恐怖、という流れはマッチポンプそのもので願ったり叶ったりだと思います。ハマス側でもわざとそれに乗ってる人はいるでしょうね
  • ISISに「悪」というレッテル貼りはやめておけ | 地政学を英国で学んだ

    今日の目黒は朝から小雨が降っております。 さて、久しぶりに記事の要約を。オバマ政権の使っている言葉についての議論です。 === 「悪」というラベルづけの問題:ISISを「ガン」と呼んでしまうことのモラル・ハザード By マイケル・ボイル ●ISISによるアメリカのジャーナリスト、ジェームス・フォーリー氏の「首切り処刑」は、世界中からこの反乱グループとその恐ろしい手段に対する非難を巻き起こしているが、これは当然であろう。 ●ところがこれは同時に、911の連続テロの直後のパニック状態の中でアルカイダを示す際に使われた道徳判断を含んだ言葉を復活させることにもつながった。 ●ブッシュ前大統領が「テロとの戦争」を「悪を行う者」たちに対するキャンペーンであると表現したことは有名だが、奇妙なことに、オバマ大統領もISISのことを、中東に広がる「21世紀に存在してはいけないガン細胞」であると表現している。

    ISISに「悪」というレッテル貼りはやめておけ | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/08/27
    現時点でついてるコメント2つが的確というか非常に分かりやすい。ただ、なぜそういう理解に到達するかまでの進路は存外長いので分かりにくい。本当は世論対策というか宣伝目的でも使わない方がいい言葉なんだよなー
  • ロシアが感じる「恐怖感」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から快晴です。これからどんどん気温が上がるようで、ようやく春が。 さて、ウクライナ情勢を考える上で参考になりそうな文章が、拙訳の『自滅する中国』の中にありましたので、その部分を抜書きしておきます。 ぜひ参考にしてください。 === 『自滅する中国』第三章より ●ロシアも他国の動機をロシア人にしかわからない考え方で常に理解しようとしている。 ●この典型的な例は、NATO(北太平洋条約機構)が冷戦後になってから、五つの元共産主義国家と旧ソ連のバルト三国の参加を認めることによって勢力を拡大した時のことだ。 ●アメリカにとってのNATO拡大は、これらの新しいが不安定な民主制国家を、最も迅速かつ安価に安定化するものであった。なぜならEUへの加盟手続きは、非常に時間のかかるものだったからだ。 ●このためアメリカは「ロシア自身もこのやり方に参加し、そこから利益を得ることができるはずだ」

    ロシアが感じる「恐怖感」 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/16
    ロシアが持っている「外部への警戒心」に対する西側諸国の無理解は、ロシアが国際政治にデビューした17世紀から大して変わってない。21世紀になったからといって、それが短期に変わるとは思えない。不幸なことだ。
  • ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から微妙に曇っております。気温は春らしいですが、午後にはまた雨が降るとか。 さて、拙訳『大国政治の悲劇』や『なぜリーダーはウソをつくのか』の原著者であるシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーが、最近のウクライナ情勢について分析しておりましたのでその要約を。 結論としては、ブレジンスキーのような「フィンランド化」ですね。 === ウクライナ情勢の解釈の間違い By ジョン・ミアシャイマー ●オバマ大統領は、ロシアにたいして経済制裁を行ない、ウクライナの新政府にたいする支援を強化することを通じて、ロシアにたいして厳しい態度をとる決断をした。 ●これは大きな間違いである。なぜならこれは危機を発生させることになったのと全く同じの、誤ったロジックによって行われるものだからだ。危機は解決するよりも、さらなるトラブルへとつながることになるだろう。 ●ホワイトハウスやワシントン周辺で共有

    ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/16
    ミアシャイマー節全開という感じで面白い。とは言っても、それを現実政治に落とし込んだ場合にどういう手があるかを考えると、そう面白がってもいられないわけですが
  • ウクライナ国内の「世界観」の分裂 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から雨が降っております。雪じゃないのがせめてもの救いですが、けっこう寒いですよね。 さて、ウクライナ情勢についてまた興味深い記事の要約を。 これを書いたのはドイツの記者なんですが、ウクライナ内の意識面での分裂状態を指摘していて、個人的には今回色々と読んできたウクライナネタの中では一番おもしろかったです。 === ウクライナの衝突する世界 by ヨッヘン・ビットナー ●先週ウクライナ東部を取材して回ったが、私は単純だが見落とされがちな事実に気付かされた。それは、今回の危機ではクリミア半島をめぐるもの以上のことが争われているということだ。 ●それは、同じ国に住んでいるにもかかわらず全く別々の世界に住んでいる、パヴェルとオスタップの若い二人の男たちの戦いでもあるということだ。 ●私はクリミア自治共和国の首都であるシンフェロポリに住むパヴェルに会ったが、彼はロシアの軍服を着ており

    ウクライナ国内の「世界観」の分裂 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/10
    長さの割に見所満載で、受け取るために整理するのがかなり大変な記事
  • 浅田真央の戦略の失敗 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からよく晴れております。朝方は気温も低かったのですが、昼前にはすっかり春の予感に。 さて、スポーツに関するネタとして、日人にはない視点で書かれたものを発見しましたので、参考までにその記事の要約を。 著者は、以前からキム・ヨナ選手を絶賛しているバイアスのかかったスポーツジャーナリストみたいで、この記事では浅田選手に関してけっこう厳しいことを書いております。 === 浅田真央の頑固さがメダルのチャンスを台無しにした BYジャック・ギャラガー ●人生の中では、時として自分自身が自分にとっての「最悪の敵」になることがある。アドバイスを受け入れず、聞きたくないことを聞かないようにして、現実を無視する時が、まさにそのような場合だ。 ●嫌いなことや恐怖、それに望まないことに直面して、このようなパターンの陥ってしまうと、人は大抵大きな失望に直面することになる。 ●そしてこの典型的な例が

    浅田真央の戦略の失敗 | 地政学を英国で学んだ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/02/26
    本論は安定感ある。しかし毎回思うけど、奥山さんのコメント欄に対する姿勢は真摯で凄いなあ。