もはやケータイにはカメラが付いているのが当たり前だが、最近のトレンドとして、画素数以外の工夫も多く見られるようになってきた。手ブレ補正や顔検出といったテクノロジーだ。それらの技術を開発しているモルフォの代表取締役社長の平賀督基氏と技術本部開発推進室室長の冨森健史氏に開発の裏側を伺った。 ■ モルフォの生い立ち モルフォ 代表取締役社長 平賀督基氏 ――モルフォという会社は一般のユーザーにはあまり馴染みがないと思いますので、御社のプロフィールを簡単にお話しいただけますでしょうか。 平賀氏 まずはモルフォという会社の成り立ちからお話ししましょう。私が東京大学の理学部情報科学科で、画像処理とグラフィックスの研究をしていまして、その時のメンバーを中心に2004年に会社を設立しました。いわゆる東大発ベンチャーと呼ばれるものの一つです。 現在実際に開発している製品は、携帯電話向けの画像処理ソフトウェア