「東アジア反日武装戦線」の根底にあったもの 「東アジア反日武装戦線」とは、1970年代に活動した、当時20代の若者たちによって結成された武闘派の左翼グループである。各部隊は自分たちを「狼」「大地の牙」「さそり」と名乗り、大手ゼネコンや旧財閥系企業を標的とし、数々の爆破攻撃を行った。 彼らの攻撃対象は三井物産の本社ビルや、大成建設の本社ビルと続いた。特に被害規模が大きかったのは1974年8月30日に「狼」が起こした三菱重工本社ビルの爆破事件であり、死者8名、負傷者約380名を数えている。 メンバーたちは1975年にその多くが逮捕され、主だった組織的な活動は終焉に向かったが、そののちも模倣犯による犯行が相次ぎ、たとえば1976年の北海道庁爆破事件では死者2名、負傷者95名を出したとされる。 彼らが起こした行動は、結果的に複数の死傷者を出した明確な犯罪行為であり、その定義が揺らぐことはない。思わ