蛇口があったねじ穴に、ふたがされた天摩公園の手洗い場=2021年4月27日、神奈川県平塚市西八幡3丁目、小寺陽一郎撮影 【神奈川】厚木、伊勢原など4市で近ごろ、手洗いや水飲み用の蛇口が公園などから盗まれる事件が相次いでいる。神奈川県警や各市への取材で、被害は50個近くになる。多くは真鍮(しんちゅう)製とみられ、「高価でもないのに、なぜ?」。捜査関係者も市職員も首をかしげている。 【写真】蛇口のハンドルにつけることでいたずらを防げる「閉栓キャップ」 ◇ 6日昼すぎ、厚木市の住宅街にある旭町クスノキ公園。定期検針に来ていた水道業者が異変に気づいた。 「水飲み場の蛇口がない」 連絡を受けた市職員が確認すると、蛇口2個が台座から取り外され、ねじ穴がぽっかりあいていた。水が流れ続けないよう元栓は閉められていた。市職員は厚木署に通報したという。 これで市内の被害は9公園で28個目。3月から続く被害を受