石井孝明 経済・環境ジャーナリスト 太陽光発電が国の支援策によって急増した。しかし山梨県北部の北杜(ほくと)市では、それを設置する乱開発によって住環境の破壊が起きている。現地の凄惨な状況を伝える。同様の問題が全国で起こっており、深刻な環境破壊が広がりかねない。 (写真1) 北杜市内のある場所の光景。突如森が切り開かれ、ソーラー発電用地になり住民説明会もなかった。反対運動が発生した。 危険な手抜き工事だらけ 山梨県北杜市は同県北部に位置し、八ヶ岳山系の南麓に広がる高原地帯で森林が広がっている。日本の原風景と言える「里山」も多い自然の豊かな美しい場所だ。ペンション(欧風民宿)や別荘が建ち並び、別荘地の清里もある。「国蝶」と日本昆虫学会が決め、準絶滅危惧種に指定されている保護が必要な「オオムラサキ」の繁殖地だ。別荘が多く、高原観光も盛んだ。水もきれいで、サントリーが工場を置き、高原野菜でも知られ
