石川忠 東京農業大学 農学部 生物資源開発学科 教授。20歳の頃にカメムシに出会い、その後20年以上に渡りカメムシの研究をしている。著書に「カメムシ博士入門(全国農村教育協会)や、「日本原色カメムシ図鑑第3巻(全国農村教育協会)」などがある。
イネが養分を吸収する仕組みに関わる物質を増やすことで、コメの収量が3割以上アップしたと名古屋大などの研究チームが発表した。栽培にかかる労力は変わらずに食糧増産につながる可能性があるという。研究チームは今後、コメ以外の農作物への応用もめざす。 植物は、葉にある「気孔」から二酸化炭素を取り込んで光合成し、成長する。研究チームは、気孔の開き具合や根からの養分吸収に関わる物質「細胞膜プロトンポンプ」が多ければ、気孔が通常より大きく開いて二酸化炭素を多く取り込み、さらに根からの養分吸収も増えると考えた。 そこで、遺伝子組み換え技術を使って「細胞膜プロトンポンプ」が通常の1・5倍あるイネを開発。2016~17年に中国・海南島など4カ所の異なった環境の田んぼで育て、通常のイネと収量を比べた。どの田んぼでも細胞膜プロトンポンプを増やした方が収量が3割以上多かったという。プロトンポンプが多いイネに与える窒素
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く