番外編2 世界で始めてソ連が技術情報を公開したのは日本の大阪万博。そこで初めてソ連はソユーズなどを公開した。 1970年代。 熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた米ソであるが、実は西側どころか東側についてもソ連の宇宙船の形状というのはよくわかっていなかった。 そればかりか、ソ連はロケットすらまともに公開しなかったのだった。 当時の宇宙関係のオタクが手に入れてくるソ連に関する宇宙技術関係の情報とは、もっぱらソ連にいる米国のスパイによってもたらされた情報であり、偽装情報なども多数ある。 今回はそんな状況においてソ連が日本による万博で世界で始めて公開した存在に触れようと思う。 アポロによる月着陸が現実的となった1960年代後半。 米国はソ連が月面飛行と月面着陸を考えているということを察知し、必死となっていた。 どれだけ必死であったかというと、当初フォン・ブラウンはコロリョフが主張したように、複数の