グローバルに活躍する世界のエリートたちが集まる会議。そこに参加することができた日本人は、各国のエリートたちから、次々とアニメや秋葉原の話題で話しかけられる――。そんな時代が、もう目前に迫っている。 オックスフォード大学を博士課程まで修了し、現在は起業して日本初となる培養肉プロジェクト「Shojin meat Project」を立ち上げた羽生雄毅氏は、自らも筋金入りのオタクとして、「アキバカルチャーは世界のビジネス常識になる」と断言する。アキバカルチャーは世界の若きエリート予備軍にどう浸透し、今はどのように展開しているのか──彼の著書『OTAKUエリート』からの抜粋をお届けしよう。 「ISISちゃん」をご存じだろうか。 2015年に、IS(いわゆる「イスラム国」)が日本人を人質にしたとき、日本の「ネット民」は「#ISISクソコラグランプリ」なる運動をツイッター上で立ち上げた。ISメンバーの画