三菱重工業は東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2006」でユニークなロボットを展示した。防災支援ロボット『MHI MARS-G』がそれで、同社の原子力事業本部が開発したものだ。開発費は約3000万円。 大きさは全高400mm、全幅500mm、全長1000mmで、重量は約55kg。2連のクローラを装着し、地下街や瓦礫が覆う不整地などの走行はもちろんのこと、傾斜45度の階段も上ることができる。最高速度は6kg。 また、監視機能として、4台のカメラによる画像通信と双方向音声通信が可能で、「オプションで化学剤やガス検知などのさまざまなセンサーをつけることができる」(三菱重工の関係者)という。 価格は2000万円で、「消防、警察、防衛庁などに積極的にPRして、販売していきたい」と同社関係者は語り、ブースを訪れる来場者にパンフレットを配っていた。 《山田清志》