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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (107)

  • チャド情勢、本質はダルフール危機: 極東ブログ

    チャド情勢について多少推測を交えて踏み込んでおきたい。というのは、この問題の質はダルフール危機なのだ。このブログでの関連エントリはいくつかあるが、とりあえず「極東ブログ: ダルフール危機からチャドにおけるジェノサイドの危険性」(参照)は近い文脈にある。 まず日国内のこの事態へのジャーナリズムの扱い方から触れたい。私たち日人の公的な関わりがここで問われているからだ。典型例として、6日付け日経新聞社説”AUは紛争解決へ意志示せ”(参照)を取り上げたい。誤解なきよう前もって述べておきたいのだが、同社説を批判したいのではない。むしろ日経はこの問題を社説に取り上げただけ他紙よりはるかにましだと言える。 冒頭はこうだ。 産業基盤の強化を主な議題にアフリカ連合(AU)首脳会議が先週末開かれたが、ケニア、そしてチャドの治安情勢の悪化に翻弄(ほんろう)された。アフリカではスーダンのダルフール地方、ソマ

  • ニューヨーク・タイムズが報道した中国薬剤問題について: 極東ブログ

    1月31日付ニューヨーク・タイムズの一面報道ということと昨今の日の騒動もあって、日でも多少孫引きでニュースにはなったようだが、少しニュアンスが違う部分があり、以前、「極東ブログ: 中絶船、ポルトガルへ」(参照)や「極東ブログ: お菓子のような避妊薬」(参照)で触れた問題とも関係があり、最近この方面に言及していなかったので、国内報道の仕組みもかねて簡単にまとめておきたい。またそういう次第(事実性のみ、孫引き情報、記事が短い、報道検証)なのであえてニュースは全文引用とする。 まず同日の共同”中国製の薬品にも懸念 米紙報道”(参照)は次のように報道していた。 31日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、中国・上海の国営薬品会社のがん治療薬が原因で中国国内で薬害被害が深刻になっていることを伝え、同じ会社から米国が経口中絶薬を輸入しているとして懸念を指摘した。 同紙によると、米品医薬品局(FDA)

  • 捕鯨問題のわからない話: 極東ブログ

    私は捕鯨問題にはほとんど関心がない。過去には一度やや関連のエントリとして「極東ブログ: くじらバーガーの伝言ゲーム」(参照)を書いたが基的に情報の伝達に関心があったくらい。現在騒がれているフレームワークに適合するような意見はなにも持ち合わせていない。なので黙ってろと言われそうだし実際黙っているのだが、まあ、そんなスタンスのエントリもあっていいかもしれないという程度なので、白黒バッシングのネタにはしないでね。 最初に自分が一番疑問に思っていることを書いておくと、捕鯨というのはしないでいると増え過ぎてその捕によって他の魚、海洋資源の減少につながる論があるが、あれは科学的に正しいのか?というところだけ。 素人風に思うのだが、地球の生態系、しかも海洋の生態系に人間が介在することは想定しがたい。というのも伝統的捕鯨法というのはあるにはあるが、あの程度だと生態系への影響はゼロに等しい。むしろ、鯨を

  • 2008年世界はどうなるか、って言われても: 極東ブログ

    明けましておめでとうございます。2008年世界はどうなるか。いろいろ考えてみたがわからない。一番の問題は北京オリンピック以降の中国の経済だろうが、その時点でクラッシュしますよ、世界経済オワタ、日オワタとすっきりと私が言えるものでもない。 というか今年前半はチキンゲームとその他いろいろな勢力のどうしようもないメディア操作の大騒ぎが始まるのではないか。そう思うとなんだか情報にお付き合いするのもうんざりしてくる。え? 国内? どうにもならないでしょ。総選挙? やれるものならやったら、くらいだろうか。それでメディア操作の大騒ぎが始まるとしたらすでに日自滅の兆候だろう。 話を世界に戻す。中国終了の前に米国終了が先になる可能性はないか。という雰囲気も日国内から見るサブプライム問題騒ぎからは気になるところだが、それは米国の株価の動向を薄目で見ていけばいいだろう。それほどたいした変化はないように思う

    citora
    citora 2008/01/05
  • 世界銀行による各国国内総生産比較雑感っていうか、中国なぁ: 極東ブログ

    2007年が終わる。いろいろあったが振り返れば暢気な年と顧みられるのではないか。そんな思いも込めて、今年最後のエントリを書いておこう。世界経済の今後の動向みたいな話だ。 枕は18日に発表された世界銀行による05年各国国内総生産比較で、話題としては、中国が購買力平価では世界第2位の経済大国に躍り出たことだった。ニュースとしてはAFP”中国、購買力平価では世界第2位の経済大国 世界銀行が発表”(参照)がある。 世界銀行(World Bank)は17日、2005年の各国の国内総生産(Gross National Product、GDP)を比較した調査結果を発表した。それによると、購買力平価(Purchasing Power Parity、PPP)でみると中国は世界第2位の経済大国となっているという。 購買力平価ってなんぞや(この言い回しも今年で終わり)という人は、ウィキペディアの関連項目「購買力

    citora
    citora 2007/12/31
  • ブット暗殺、雑感: 極東ブログ

    昨晩ふと海外ニュースを見るとブット殺害で騒ぎ出しているので、国内ニュースを見るとまだ死亡確定ではなかった。日時間では深夜になったので報道社の担当対応が薄いのだろうか、このまま明日を迎えるかと思い、とりあえずTwitterに一言書いたらら、ばたばたと国内報道が出た。 ブットの暗殺には驚いた。先日の帰国時の大規模テロで多く支持者を殺害され、彼女自身は奇跡的に生き延びたとはいえ死の覚悟はできていただろう。が、警戒態勢もある程度できていただろうし、殺害予告は報道されていた。そもそもブットのお膳立てをした米国がなんらかのセキュリティ警告をしているのではないかと私は思っていた。なので、ここまで酷い事態になるとは想定していなかった。 ブットの暗殺で核保有国パキスタンはどうなるか。誰が今回の暗殺の黒幕か。そうした疑問が当然起きる。特に、ブログのように陰謀論が好まれるメディアだと黒幕論が跋扈するのはしかた

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    citora 2007/12/28
  • ポールソン&ウー、国際熟年男女デュエット、熱唱して引退: 極東ブログ

    タイトルに懲りすぎたかな。大した話ではないけどなんとなく気になっているんでブログに書いておこう。話のきっかけはブログ「債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」(って書いてみてすごいタイトルだよね)のエントリ”正念場”(参照)。私の関心はというと、ごく余談的に触れられているところ。 一方、あまり報じられていませんがポールソンは北京に行ってます。この一大事に東京では無く北京です。ここでも散々申し上げてきた"JAPAN PASSING" がいよいよ現れてきました。いくら球を投げても反応しない日を相手にするくらいなら、中国の方がはるかにリライアブル、という判断が出ても仕方ないですよね。 違和感というほどではないけど、ふーむと思った。読み進めてさらにふーむ、と。ちょっといわく言い難いのでぼそぼそとエントリで展開してみる。 ポールソンの訪中だが珍しいことではない。けっこうしょっ

  • ベトナムの男女出生比率不均衡雑感: 極東ブログ

    秋なのかブログに飽きなのか、政局にも国際問題も経済にも関心が向かない。それなりに思うことはあるが、いくつかの局面の展開はすでにこのブログで予想した通りなので、特に書くべきこともないような気もしてくる。それと、ブログを書くということはどういうことなんだろ、そんな手間よりもTwitterでだべっていたほうが楽しいんじゃないかとも思えてくる。よくわからない、としているうちに3日空き、今晩からココログの長時間メンテらしい。なんかエントリ書こうかな、最近読んだの話、また息抜きに料理、と思っているうちに、ベトナムの男女出生比率不均衡のニュースのことを思い出した。 ニュースとしてはAFP”男女比の不均衡が拡大、ベトナム”(参照)が詳しい。 新生児の男女比の国際平均は女児100人につき男児105人だが、ベトナムでは女児100人につき男児が110人、一部の地域ではこの差が100対120まで広がっている。こ

  • 小沢民主党辞任問題で些細な床屋談義でもしてみるか: 極東ブログ

    小沢民主党辞任がらみのウラについて少し素人の推測をしてみよう。あくまで一線踏み出した推測に過ぎないのでご関心のあるかたは適当に、つまり床屋談義程度に受け止めてほしい。 今回のどたばた騒ぎには、福田と小沢に加えて、読売新聞という大きなプレーヤーが介在した。もちろんその背景の勢力も存在する。昨日の小沢の辞任発言では、朝日と日経以外という限定で日のジャーナリズムに向けた怒りが含まれていた。なぜ朝日と日経なのか。怒りの対象として読売を名指ししなかった点も興味深い。詳しく見ていくと日経なども読売のフカシをフォローしており、報道に慎重だったのは朝日とNHKであったようにも見える。もちろん小沢の勘違いはあるかもしれないし、それほど考慮した名指しではなかったかもしれない。だが昨今の新聞再編成で、読売を基軸として朝日と日経が連合していく流れで見ると、そこに朝日と日経が追従していく姿勢に釘を刺したかったのか

  • 小沢民主党代表辞任、と来ましたか: 極東ブログ

    時計代わりにtwitterに流れる空気を読んでいると昼過ぎ小沢辞任という話が飛び込んだ。驚いた。ニュースを見ると産経が流し、読売が流しという順序のようで、NHK、朝日、毎日、日経は少し出遅れた感じがした。日経では鳩山幹事長が翻意を促しているという話もあったようなのでそのあたりが発表のズレなのだろうか。記者会見もあるとのことだが、さてと考えてテレビで会見を待つより水泳に行くことにした。 会見は見ていない。現状では小沢氏が代表辞任の意向表明ということで、民主党執行部としては4日には辞任を認めず保留の扱いとし党内の意見を聞くらしい。しかし、そこでひっくり変えるものでもないだろう。 なぜ小沢が辞任なのか。毎度ながら人の言をべたに書き起こした資料がいいのだが見当たらない。朝日新聞記事”小沢代表会見の主な発言1 「不信任受けたに等しい」”(参照)をあえて全文引用する。 民主党・小沢代表の辞意表明会見

  • 中国共産党大会人事の不安: 極東ブログ

    中国共産党の党大会が終わった。眼目は端的に言えば、胡錦濤派と江沢民系上海閥との人事の戦いで、私は焦点を曽慶紅の引退に当てていた。結果から言えば甘い読みだった。流れ的に胡錦濤側が優勢だと見ていたのだが、結論から言えば、曽慶紅とバーターのように江沢民系上海閥の勝利に終わったかのようにさえ見える。 私の読みはすでに昨年「極東ブログ: 胡錦涛政権の最大の支援者は小泉元総理だったかもね」(参照)で書いておいた。率直に言って内部抗争に私が詳しいわけもないので、NHK系の解説員の見解に同意したに等しいものだった。 具体的に政治局常務委員会のメンツを並べるとこうだ。 胡錦濤 中共中央総書記、中華人民共和国国家主席、中共中央軍事委員会主席、中華人民共和国中央軍事委員会主席 呉邦国 全人代常務委員長 温家宝 中華人民共和国国務院総理 賈慶林 全国政治協商会議主席 曽慶紅 中華人民共和国国家副主席 中共中央書記

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    citora 2007/10/24
  • 極東ブログ: イスラエルによるシリア空爆の対象は北朝鮮設計の原子炉だったか

    先月6日の謎の、イスラエルによるシリア空爆については、「極東ブログ: イスラエルによるシリア空爆からシリアと北朝鮮の核コネクション報道のメモ」(参照)で触れたが、関連の重要ニュースが13日付けニューヨークタイムズの記事”Israel Struck Syrian Nuclear Project, Analysts Say ”(参照・要登録)で報道された。記事によれば、イスラエルによるシリア空爆の対象は北朝鮮設計の原子炉だったとのことだ。 Israel's air attack on Syria last month was directed against a site that Israeli and American intelligence analysts judged was a partly constructed nuclear reactor, apparently mode

  • ブラックウォーター事件メモ: 極東ブログ

    ブラックウォーター事件は、日でまったく取り上げられていないわけではないが、米国での扱いに比べると小さい。少なくとも大手紙の社説では取り上げられていない。日の問題ではないということかもしれない。数日前赤旗でべた記事を見かけたが、日のいわゆる平和勢力による論評もあまり見かけない。ニュースの引用に一言コメントというタイプのブログでは、ブラックウォーターが悪いのは当たり前で別段今回の問題は取り上げるほどでもないといった印象も受ける。もちろん、そうしたことは私の印象に過ぎず間違っているかもしれない。いずれにせよ、私はこの事件は重要だとも思うので時代のログとしてメモをしておきたい。 ブラックウォーターは戦闘地域などで米国関連の要人の警護や輸送を行う民間警備会社だが、実態からは傭兵と見てよいだろう。イラクでの活動が目覚ましい。ウィキペディアでは、「民間軍事会社」(参照)とし、粗っぽく記載している。

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    citora 2007/10/08
  • 欧州裁判におけるマイクロソフト敗訴について: 極東ブログ

    難しい話題なんだがこれも気になるところを書いてみよう。話は先月の17日、独禁法違反の訴訟について欧州第一審裁判所でマイクロソフトが敗訴したというニュースだ。単純な話、私は意味が掴みきれなかった。というか、以前の経緯が少しわかるのでなおさら、今回の敗訴の意味が難しい。 その後、半月が経つのだが、このニュースの意味が依然よくわからない。産経新聞と組んだマイクロソフトだからということみたいな背景でもないのは明白だとしても、それほどニュースになっているふうでもない。日ではあまり関係ない話なのか。すっきりとしたまとめにはならないだろうが、どう込み入っているのかくらいはブログのエントリにしておこう。 まずファクツの整理からだが、同日の朝日新聞記事”マイクロソフト敗訴 独禁法違反事件で欧州第一審裁”(参照)は日での報道でも無難なほうだろう。 米マイクロソフト(MS)の欧州連合(EU)独占禁止法違反事

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    citora 2007/10/07
  • ミャンマー暴動メモ: 極東ブログ

    ミャンマー情勢は率直なところまるでわからない。なので、この件についてはノイズのようなものをブログで流すのはよくないのではないかとも思っていたが、これだけの騒ぎになるのだから、時代のログとして少しメモを残しておきたい。 まずミャンマーの政治状況についてなのだが、このブログでは3年前こ「極東ブログ: ミャンマーの政変、複雑な印象とちょっと気になること」(参照)で触れたことがある。この構図が今回の情勢の背景にもつながっているだろう(つまり軍内部の問題があるだろう)と思われるのだが、そうした背景まで含めた報道は、今回の騒ぎを報道するメディアではあまり見当たらないように思える。 全体構図からこの騒動を見て、誰が利して誰が困惑するかとだけ問えば、英国が利して、中国が困惑するとなるだろう。つまり大筋としてこれは中国潰しということだろうか。困惑の度合いは、毎日新聞記事「ミャンマー:中国、対応に苦慮 資源確

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    citora 2007/10/01
  • キルクークを併合してクルディスタンが独立するまであと二歩くらい: 極東ブログ

    不安を煽るようなエントリもどうかと思うが、これは刻々とやばい道に進み出していると思えるので今の時点で簡単にエントリを起こしておこう。イラク問題だが、朝日新聞のように大義だけを他人事のように暢気に論じて済ませるわけにはいかない難問、つまり、クルド問題だ。 例によって日では報道されているのかよくわからないし、事態はそれほど問題でもないという判断なのか、このニュースをブロックする要素でもあるのか。話は、イラク北部キルクーク域内のアラブ人が補償金を得て帰還するということ。なぜそれがやばいのかは順を追って説明するが、まず事実から。27日付AFP”Thousands of Iraqi Arabs paid to leave Kirkuk”(参照)より。 Thousands of Iraqi Arabs have accepted financial compensation to leave the

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    citora 2007/10/01
  • シリアを巡る怪事件メモ: 極東ブログ

    シリアを巡る怪事件が続くのか、そういう報道が続くというだけのことなのか。いずれにせよここでもう一つフォローしていかないと、今後が見通せないことになりそうなので、ざっくりと気になるところをメモしておこう。 まずファクト。また、レバノンで反シリア政治家が暗殺された。今日付CNN”反シリア派議員らが爆弾で死亡 レバノン”(参照)より。 レバノンの首都ベイルート東部のキリスト教地区で19日午後5時頃、爆弾による大規模な爆発があり、反シリア派政党「フェランヘ党」でキリスト教マロン派のアントワーヌ・ガネム国会議員と、少なくともその他4人が死亡した。レバノン政府高官が語った。 ガネム議員を標的とした攻撃とみられている。議会ではマロン派からの大統領選出が予定されているが、その前にこうした事件が起きたことについて、社会党のワリド・ジュンブラッド議員は「血塗られたメッセージ」とコメントした。議会で多数派のキリ

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    citora 2007/09/20
  • イスラエルによるシリア空爆からシリアと北朝鮮の核コネクション報道のメモ: 極東ブログ

    シリアと北朝鮮の核コネクションについては、全然報道されていないわけでもないがどうも日のメディアが口ごもっている感じがする。かといってこの問題について私に見通しがあるわけでもないのだが、米国側のシグナルとしても重要な問題だろうと思うのでメモ書きしておきたい。 国内報道で見通しのがいいのが、15日付読売新聞記事”北朝鮮→シリアの核技術移転疑惑、6か国協議に影響か”(参照)だが、これも自社報道というより米国報道に尾ひれをつけている程度なので、実はこの手の外信記事はすでにブログのレベルとあまり変わらない。 米紙ニューヨーク・タイムズは12日、米政府当局者の話として、北朝鮮がシリアに核物質を売却した可能性があると報じた。ワシントン・ポスト紙も13日、イスラエルから衛星写真などを提供された情報筋を引用する形で、シリアが北朝鮮の協力を受けて核施設を保有する可能性があると報道。米当局者は、この施設を使っ

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    citora 2007/09/18
  • 安倍首相辞任で思い出すこと: 極東ブログ

    安倍首相辞任の印象について、ごく簡単にであれ、書いておくべきだろうと思う、というくらいの話だが。 なぜ、安倍首相が突然辞任したかについては、一部予想が当たったとかいう話もあるのかもしれないが、大勢にとっては突然の出来事で、殿様の時もそうだったが、お坊ちゃんもやるなという感じだろう。私は、当初健康の問題かなと思ったし、一部では遺産相続のカネがらみのスキャンダルかという噂もある。ようするに、なぜ安倍首相が辞任したのかはミステリーといった趣向になる。 こういうときは、話をシンプルに考え直すのが私のクセなので、ちょっと別件の忙しさが一息ついたので、緊急会見の全文(参照)を読み直してみた。案外べたに辞任の理由が書いてあるのに、みんな気がつかないということもある。これは全文コピーしてもいいだろうし、後になって、えっと小泉政権の後に1年短命の政権あったよね、ああ、これこれだよね、のために。 日、総理の

  • [書評]石油の隠された貌(エリック・ローラン): 極東ブログ

    石油関連の問題をジャーナリスティックにまとめたで、この分野の専門家による書籍ではない。この分野への関心と多少の基礎知識がないと退屈にも思える歴史の話もたらたらと続く。が、ここは考えようで、歴史好きにはこたえられない面白さがある。例えば、ドイツはなぜロシア侵攻したのか。石油を求めてというあたりは、他の地政学的な背景からそうかもしれないと思わせるものがある。 書全体の結論は、単純に言えば石油枯渇論であり、よって、つまり、トンデモである。石油枯渇論については、以前、「極東ブログ: 原油高騰の背後にある石油枯渇の与太話」(参照)でも扱った。ただ、では、笑ってポイのトンデモかというと、なかなかそう言えないディテールがあり、石油問題に関心のある人、というか、現在の国際政治に関係にある人はさっと読んで「そんなのはすでにご存じ、くだらね」というチェックにすればいいだろうと思う。が存外にそうでもない

    citora
    citora 2007/09/09