[書評]石油の隠された貌（エリック・ローラン）: 極東ブログ

石油関連の問題をジャーナリスティックにまとめた本で、この分野の専門家による書籍ではない。この分野への関心と多少の基礎知識がないと退屈にも思える歴史の話もたらたらと続く。が、ここは考えようで、歴史好きにはこたえられない面白さがある。例えば、ドイツはなぜロシア侵攻したのか。石油を求めてというあたりは、他の地政学的な背景からそうかもしれないと思わせるものがある。 本書全体の結論は、単純に言えば石油枯渇論であり、よって、つまり、トンデモ本である。石油枯渇論については、以前、「極東ブログ: 原油高騰の背後にある石油枯渇の与太話」（参照）でも扱った。ただ、では、笑ってポイのトンデモ本かというと、なかなかそう言えないディテールがあり、石油問題に関心のある人、というか、現在の国際政治に関係にある人はさっと読んで「そんなのはすでにご存じ、くだらね」というチェックにすればいいだろうと思う。が存外にそうでもない

[Ereni]

確かイランは今回､ホルムズ海峡に関して脅しの言葉は吐いてましたが｡

[Listlessness]

?

[summercontrail]

"本書を読まれる前に、あるいは読後でもいいから、「世界を動かす石油戦略（石井彰、藤和彦）」（参照）は是非一読されたい"

[hsksyusk]

石油にまつわる諸々について、ジャーナリスティックにまとめた本。文末の別の本の方が重要っぽい。

[na23]

へぇ。

[miyachi59]

私たちは、聞けば正気を失うような脆弱で、はかない世界に住んでいる。

[jrf]

＞石油の恒常的な高値は避けられない(…)日本にしてみれば(…)そういう戦略を取ってよいのではないかとも思える。＜どこかを通らねばならない、どういう舟を使わないといけない、という「税」もあるのでは？と夢想。

[castle]

「世界の先進工業国が消費する石油の半分はホルムズ海峡を通過して運ばれている。この海峡は奇しくも「欧米の頸動脈」と異名をとっている」「海上交通はストップし、石油の供給は攪乱し市場は狂乱するだろう」