「国語力を高めよう」 たまに聞く言葉だが、このフレーズのなかでの国語力とはなんだろう。 日本語力ではない。 ネイティヴを想定した言い方なら母国語力と呼ぶべきか。 自由七学芸のうちの修辞学、文法、論理学はこの意味でも近い。 国語力の意味するところは修辞力、文法力、論理力だと思う。 一方で、カリキュラムの進め方は儒学のそれを基本にしてる。 基本は解釈論で、それを通じて国家や人間の在り方といったところも考えさせる。 もちろん、程度の大小はあれど。 (「ふーん、あっそう」では済まさせないなにかがある) この授業方式をする限り、ある種イデオロギー的なものは含んでいると言わざるをえない。 大雑把に絡げて作った国語という科目を解体して、修辞学、文法、論理学に戻したほうが、それぞれの力はつくと思うんだよね。