森友学園に関する国有地取引や文書改ざん問題をめぐり、自民党の竹下亘総務会長は28日、安倍晋三首相夫人を取り上げて「安倍昭恵さんという存在が政権に迷惑をかけたことは事実だ」と発言した。東京都内の講演で語った。 ただ、竹下氏は「関与していたことと迷惑をかけたことは違う。何らかの関与があったら、安倍総理は辞めていた」とも述べ、昭恵氏の関与を否定。野党が求める昭恵氏の証人喚問は拒否する姿勢を示した格好だが、首相夫人の言動を「迷惑」とした幹部発言は党内でも波紋を呼びそうだ。 竹下氏は額賀派の後継会長に就く見通し。現時点では首相を支持する考えを示しつつ、秋の総裁選について「半年先。何が起きるかわからない」とした上で、「一番政策的に近いのは岸田派」と岸田文雄政調会長を支援する可能性に言及。石破茂・元幹事長の支援の可能性も示唆した。(明楽麻子)