こんな本があった。 稲垣足穂詩文集 (講談社文芸文庫) 作者:稲垣 足穂 発売日: 2020/03/12 メディア: 文庫 まあ、稲垣足穂については本人が言うところのこれに尽きるのだが。 この物語を書いたのが十九歳の時で、以来五十年、私が折りにふれてつづってきたのは、すべてこの「一千一秒物語」の解説に他ならない 一千一秒物語 (新潮文庫) 作者:足穂, 稲垣 発売日: 1969/12/29 メディア: 文庫 三島由紀夫とかいう人いわく「昭和文学のもつとも微妙な花の一つである」。どうでもいいことだが、おれがもつとも愛する本の一つでもある。 『詩文集』には「物質の将来」という一編が収められていた。 物質の将来 仮面の人々へ 三日月の美学 蝶よりは蛾、宝石よりはガラス。 銀よりはブリキ、花よりは……。 昼よりはよる、しぐれよりは急雨。 ポプラよりはマロニエ、雲よりはガス。 陶酔よりは驚きと刺痛、
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