大事なプレゼンで、新事業の企画立案で、マネジメントで…。ビジネスにおいて、重要な意思決定を迫られた時、どういう戦略を立てれば成功できるのか、迷ったり悩んだりした経験はありませんか? 成功のヒントは、歴史の中にあると考えたのが、ビジネス戦略コンサルタントの鈴木博毅氏。3000年を振り返り、歴史を変えた成功者たちの思考と行動を、著書『戦略は歴史から学べ』の中で分析しています。 今回はその中から、歴史の偉人2名の事例を、一部ご紹介しましょう。 古代の戦術家・ハンニバルから「戦略思考」を学ぶ 紀元前264年、現チュニジア~イタリア・シチリア島の西側を支配していたカルタゴと、イタリア半島で勢力を拡大したローマが衝突し、「ポエニ戦争」が勃発、以後100年以上争いが続いた。 カルタゴ軍を率いたハミルカル・バルカは、得意としていた海戦でローマに大敗。その息子であるハンニバルは、父の雪辱を果たしたいと考えた