「でもぼくは異星の生命体の理論モデルづくりにキャリアを捧げてきた微生物学者ですよ。ほかの人はまず持っていない知識とスキルを持ち合わせた有能な人材です」 「グレース博士、あなたの傷ついたエゴをなぐさめるために試料をここに残すような贅沢は許されないのよ」 「エゴ!? エゴのためなんかじゃない! 子どもたちのためなんだ!」 「子どもはいないでしょう」 「いますよ! 何十人も。毎日、ぼくの授業を受けにきています。もしぼくらがこの問題を解決できなければ、あの子たちはみんな最後には『マッド・マックス』の悪夢の世界にいきつくことになるんです。だから、いまいましいアストロファージをぼくにください!」 (アンディ・ウィアー 著『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)』早川書房、2021) こんにちは。年休を大胆に駆使した夏休みが終わり、水木金と久し振りに仕事に行って、クタクタになって、メンタルもヤバイ感じにな

