労働が機械に置き換えられ、人間にとって「必要とされる仕事」は変化していく デジタルテクノロジーが進化するにつれて、人間に課せられるルーティンワーク的な仕事は減っていき、創造的な業務が一般的になってきている。(現時点で人間でしかできないような複雑さや責任が伴う業務を除く)創造的でない仕事は機械(コンピュータ)との競争で、そのコストはどんどん下がっていく一方だ。 筆者は「世界の工場」と呼ばれる中国の深セン市に住んでいる。ほんの20年ほど前まで、ここ深センは、世界中の製造業社によって何十万もの人が雇用され、ベルトコンベアのライン作業を行うような大工場がいくつも建っていた場所だった。 今の深センは、製造を下請けする大工場よりも、独自の製品を開発して世界に向けて売り出すスタートアップ企業の街として有名だ。iPhoneなどを製造する大規模な工場こそ現在も存在するが、大規模な製造業は自動化・機械化され、