学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題で、関連文書の情報開示を認めなかった決定を不服とする審査請求について、財務省が棄却する裁決を出した。文書は再び不開示となった。改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(53)が請求。雅子さん側が30日明らかにした。 文書は改ざんを捜査した大阪地検などに財…
首都圏4知事が新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令を求めたのに対し、政府がなお発令に慎重なのは、それが政府に残された「最後のカード」だからだ。政府内には、今必要なのは経済活動を大幅に制限する宣言発令ではなく、「3密」になりやすい飲食店の営業時間の短縮拡大だとの認識が強い。2日の4知事と西村康稔経済再生担当相の面会でも西村氏が時短要請の強化を知事側に求めた。 西村氏は面会後の取材で、発令に関し「検査件数が年末年始で少なくなるとも考えられる。陽性者の数も踏まえて専門家にも判断をいただかなければならない。できるだけ早く(政府の専門家)分科会を開かないといけない」と語るにとどめた。菅義偉首相は2日は首相公邸で感染状況の報告を受けたものの、4知事との面会は西村氏に任せ、両者の3時間の面会中に議員宿舎に戻った。
安倍晋三前首相による「桜を見る会」前夜祭に関する疑惑を巡り、衆院調査局は21日、安倍氏が2019年11月~20年3月に事実と異なる国会答弁を118回していたと明らかにした。質問への答弁を精査した結果、衆参両院本会議と予算委員会で見つかった。 安倍氏周辺は、安倍事務所側が前夜祭の一部費用を補塡(ほてん)したことを認めて…
毎日新聞と社会調査研究センターは17日、JNNと共同で、菅義偉内閣の発足を受けて緊急の世論調査を実施した。内閣支持率は64%で、調査方法が異なるため単純に比較できないが、第2次安倍内閣発足時(2012年12月)の52%を大幅に上回った。不支持率は27%だった。 支持すると答えた理由では、「政策に期待が持てそうだから」が35%で最多だった。縦割り行政、既得権益、前例主義の打破などを打ち出しており、改革姿勢を強調している点に期待があるようだ。「安倍政権の路線を引き継いでくれそうだから」が30%で続いた。首相は「安倍政権の継承」を掲げており、一定の評価を得ている。「首相の人柄に好感が持てるから」が27%だった。地方出身で非世襲の「たたき上げ」などと評されていることが好印象を与えているようだ。「自民、公明の連立内閣だから」は5%だった。 支持しない理由では「安倍政権から代わり映えしないから」が61
地震による損傷で北海道全域の停電を引き起こした苫東厚真(とまとうあつま)発電所(厚真町)の発電機が耐震基準上、最低の震度5相当だったことが判明した。北海道電力によると、地盤の軟弱さや地形などで耐震基準を引き上げる仕組みで、震度7を記録した2011年の東日本大震災後、社内で耐震基準の見直しを議論したが、「変更は不要」と結論付けていた。 耐震基準は00年、日本電気協会が全国の火力発電所を対象に定めた「耐震設計規程」に基づき、震度5以上と決められている。 苫東厚真は3基ある発電機のうち、02年運転開始の4号機が対象で、震度5で大きく損壊しない程度の設計だった。基準設定前に建設された1号機(1980年)と2号機(85年)は、メーカー自主基準で同じ震度5に対応していた。 北電は「耐震基準は満たしている」(真弓明彦社長)と問題はなかったとしている。【野原寛史】
東京都の受動喫煙防止条例案の見直しを求める要望書などを小池百合子知事(右)に渡した原田啓助・東京都生活衛生同業組合連合会副会長=東京都新宿区の東京都庁で2018年4月24日、芳賀竜也撮影 従業員のいる飲食店を全面禁煙とする東京都の受動喫煙防止条例案について、飲食店やたばこ店などの業界4団体が「中小零細事業者を切り捨てる一律過度な規制だ」と反発し24日、小池百合子知事に見直しを要望した。国が成立を目指す健康増進法改正案よりも厳しく、都内の飲食店の84%が対象となるだけに、都議会でも慎重論が広がっている。 「全面禁煙にすれば客が減り、廃業に追い込まれるところも出る」。飲食店やスナック・バーなどでつくる都生活衛生同業組合連合会の宇都野知之さん(63)は、知事に要望書を提出した後の記者会見で、都が20日に発表した条例の骨子案に反対する理由を力説した。要望には、愛煙家の利用が多いマージャン店の組合も
廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした。放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。 通常の原発は核燃料の冷却に水を使うが、もんじゅは核燃料中のプルトニウムを増殖させるため液体ナトリウムで冷やす。ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こす。もんじゅでは1995年にナトリウムが漏れる事故が起き、長期停止の一因になった。
フランスの高速実証炉「ASTRID(アストリッド)」の開発費について、仏政府が総額約50億ユーロ(約5700億円)と試算したことが分かった。ASTRIDは日本政府が高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の代わりに高速炉を開発するため共同研究を計画し、フランス側は日仏で開発費を折半したい考え。研究成果も両国で共有するとしているが費用の上振れも予想される。巨額の折半負担には反発もあり、日本政府は慎重に検討する見通しだ。 日本の資源エネルギー庁にあたる仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)のフランソワ・ゴーシェ原子力開発局長が毎日新聞の取材に明らかにした。ゴーシェ氏は「CEA内で非公式に見積もった」とし、計画が詳細になれば費用が増える可能性も示唆した。
消費者庁は17日、折りたたみ自転車のうち、車輪径が8インチ(約20センチ)程度の「小径車」で、走行中にフレームが折れ曲がるなどによって乗っていた人が転倒し重傷を負う事故が2件起きたとして、消費者に注意を呼び掛けた。2台は別の製品だが、横から見るとフレームが「A」に似た型で中国製。同庁は「製品起因かどうか特定できていない段階」として輸入者名などは公表しないが、フレームの強度不足の可能性があるという。 事故は5月に千葉県、8月に神奈川県で発生。千葉の事故は段差を通過した際にハンドルのフレームが折れ曲がって転倒し、50代男性が顔面裂傷などを負った。神奈川の事故は収納式ハンドルが下がったため転倒、60代男性が頸椎(けいつい)などを損傷した。
ヤフーは10日、現実とバーチャルを重ね合わせて表示する「拡張現実感」(AR)の技術を使い、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する「シャア専用ザク」の実物大がバーチャルで表示されるiPhone(アイフォーン)用ソフト「ガンダムAR」の提供を、近日中に始めると発表した。静岡市で開催中のプラモデルの歴史や技術などを紹介するイベント「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」で楽しめる。提供日は未定で、9月30日まで。 「シャア専用ザク」は、同アニメで“赤い彗星”と呼ばれるキャラクター、シャア・アズナブル専用のモビルスーツ「ザク」。同イベントで、「ガンダムAR」を使って撮影すると、設置されている「RG1/1ガンダム」(高さ18メートル)とARのザクが並ぶ写真を撮影できる。ヤフージャパンの「ガンプラ30周年記念特集」サイトを通じてダウンロードできる。また、同サイトに掲載するマーカーを使って、自宅でもザクのバー
ソフトバンクモバイルは21日、米グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」を使ったスマートフォン「Desire」(ディザイア、HTC製)を27日に発売すると発表した。 端末価格は、3月の発表会時点では2万円(実質負担額)程度の見通しだったが、9120円(2年間の割賦契約での実質負担額)になる。「ディザイア」はエクスぺリアより新しいバージョンのOS「Android2.1」を搭載。3.7インチ有機ELディスプレーと1ギガヘルツのCPUで、素早い操作感が特徴。「グーグルアース」の音声検索にも対応した。日本のアンドロイド端末は、「HT03A」(HTC、NTTドコモ)、「エクスペリア」(ソニー・エリクソン、NTTドコモ)に続き3台目。【岡礼子】
中華竜鳥の化石。電子顕微鏡で観察したところ、尾羽根の部分から赤や茶色になる色素(右上)が見つかった=英ブリストル大など提供 英ブリストル大、中国科学院などの研究チームは、白亜紀前期(約1億4500万~1億年前)の羽毛恐竜「中華竜鳥」などの羽毛を分析した結果、クリ色から赤褐色だった可能性が高いことを突き止め、27日の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。地層に埋まり、地下水などにさらされた化石しか残っていない恐竜の色を知ることはこれまで不可能とされ、色の特定は今回が初めて。 チームは、中国遼寧省の地層から見つかった「中華竜鳥」などの羽毛の化石を電子顕微鏡で観察し、微細な構造を解析したところ、鳥類も持つメラニン色素を含む細胞「黒色素胞」が羽毛表面にあることが分かった。中華竜鳥の尾羽根や背中の羽毛には赤や茶色、黄色を発色するメラニン色素「フェオメラニン」だけが存在したことから、羽毛はクリ色から
県立健康生活科学研究所生活科学総合センターは、菓子の袋の角で幼児が目をけがする事故が県内であったと発表した。袋の四方がとがっている包装の中にはカッターナイフと同程度の鋭利さを持つものもあることもわかり、同センターが注意を呼びかけている。 同センターによると、昨年7月、宝塚市内の30代の女性から「お菓子の袋を持っていた3歳の娘が角膜にけがをした。包装容器を見ると角が硬くとがっており、危険ではないか」と相談があった。けがは5日後に完治したという。 相談を受け、同センターは、プラスチック多層フィルム製の10種類の包装を用意し、角が直角の包装と丸い包装が魚肉ソーセージに突き刺さるために必要な力を測定。その結果、直角の包装は丸い場合の約3割の力で突き刺さり、カッターナイフの場合と同程度の力しか必要ないこともわかった。【近藤諭】
マウスに、炭水化物を極端に減らし脂肪分を増やした餌を食べさせると、体内時計が4~8時間程度進むことを産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の大石勝隆・生物時計研究グループ長らが見つけた。将来は、食事の工夫で時差ぼけを改善したり、眠りの時刻がずれて夜更かし・朝寝坊になる睡眠障害などの治療につながる可能性があるという。 米科学誌「動脈硬化、血栓症、血管生物学」電子版に24日、論文が掲載された。 炭水化物を極端に減らした食事をとると、エネルギーを脂肪から作り出すため、体内の脂肪分解が進むことが知られている。 以前から脂肪分解と体内時計の関係を調べてきた研究チームは今回、「炭水化物0.73%、脂肪94.8%」という特殊な餌(ケトン体食)を作り、マウスにこの餌だけを14日間、食べさせた。その後、体内時計遺伝子の一つで、24時間弱の周期で働きが変わる遺伝子「ピリオド2」の働きを調べた。 すると、働きが最
卒業後疎遠になった友達とインターネットを通じて再会しようという同窓会支援サイト「この指とまれ!」(通称・ゆびとま)が5月初めに突然停止された。会員数は約350万人に上り、小学校から大学まで約6万校の出身者が利用しているとされているだけに「お互いの連絡がとれなくなった」と混乱が起きている。また、登録に際して入力された膨大な個人情報の行方を危惧(きぐ)する声もあがっている。 ゆびとまは96年にサービスを開始。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一つで会員登録は無料。出身校、卒業年次ごとに、お互いの実名や居住地などが分かりサイト経由でメールが出せるため、同じ学校の卒業生らと交流できる。同窓生を探したり、母校の同窓会情報を入手する手段として人気を呼んでいた。 ところが5月2日から、ホームページに「甚大なトラブルが発生した」と掲示され、すべてのサービスが突然全面停止になった。1カ月近く
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