ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson) 伝記作家、ジャーナリスト、教授。元タイム誌編集長。CNNのCEO、アスペン研究所の理事長兼CEOを歴任。著書に、スティーブ・ジョブズ唯一の公認伝記『スティーブ・ジョブズ(Ⅰ・Ⅱ)』(講談社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ(上・下)』(文藝春秋)、『アインシュタイン その生涯と宇宙(上・下)』(武田ランダムハウス・ジャパン)、『キッシンジャー 世界をデザインした男(上・下)』(日本放送出版協会)、「ベンジャミン・フランクリン」(2003年)などがある。 Invent & Wander メディア嫌いで知られ、生の言葉を聞く機会の非常に少ないジェフ・ベゾス。そのベゾス本人が、思考と行動の原則の全てを語る。 バックナンバー一覧 アマゾン創業者ジェフ・ベゾス自身の言葉による初めての本『Invent & Wander』が刊行された。100万部
米アマゾン・ドット・コムはこれまで企業買収などを通じて、様々な業界をディスラプト(創造的に破壊)してきた。目下の標的が、物や人の輸送だ。物流では2022年内に米国の宅配最大手になる見込みで、配送網の最適化や自動化を一段と進める。人の移動関連では、車内エンターテインメントやロボタクシーなどの開発に取り組んでいる。同社が出資、提携する企業から今後の戦略を分析した。アマゾンは22年初めには、米物流大手
リテール業界では今、スマートレジカートによる顧客体験の刷新やロボットによる商品陳列の自動化など、さまざまな実証実験が行われている。EC企業のリアル店舗進出の動きはリアル店舗のDXを活性化させ、その結果、買い物の現場が大きく変化してきている。一般社団法人リテールAI研究会 代表理事の田中雄策氏は、事例を挙げて変化を追いながら、リテール業界の今後について「収益源は金融、システム販売、広告の3つになる」と指摘する。 ※本コンテンツは、2021年11月17日に開催されたJBpress主催「第6回 リテールDXフォーラム」の基調講演「DXが進む日本の流通の未来」の内容を採録したものです。 ECがもたらした流通の構造変革 流通における構造変革は、Amazon(アマゾン)を代表としたECの登場から始まった。デロイト トーマツ グループの「世界の小売業ランキング2021」によると、アマゾンの売上高は小売り
創業から4年後の1998年にアマゾンに入社、その後12年間、バイスプレジデントなど経営リーダーの一員として、アマゾンが米国内の書籍販売会社からグローバルな巨大企業へと成長する過程で貢献してきた。「ジェフの影」と呼ばれる、CEO付きテクニカル・アドバイザーとして経営参謀を務めた。 アマゾンの最強の働き方 アマゾン心臓部でベゾスを支えてきた参謀が「経営・仕組み・働き方」を全公開。14の行動規範、6ページ資料、バー・レイザー……これがアマゾンの成功の秘訣だ。 バックナンバー一覧 『アマゾンの最強の働き方──Working Backwards』が刊行された。アマゾン本社の経営中枢でCEOジェフ・ベゾスを支えてきた人物が、アマゾンの「経営・仕組み・働き方」について詳細に公開した初めての本として大きな話題になっている。 アマゾンで「ジェフの影」と呼ばれるCEO付きの参謀を務めたコリン・ブライアーと、バ
現地14日(金)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)とアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、開催していた人工知能(AI)コンペティションの結果を発表した。これはNFLの試合映像を使って頭部への衝撃を受けた選手をコンピューターが自動的に識別するAIを開発するというコンペで、この画期的なコンピュータービジョンモデルは、NFLが頭部のケガを理解し、減らすために行ってきた活動の中心にある確立されたデータと洞察をさらに強化することになる。 NFLは大きなケガが発生した全ての試合映像についてレビューを行い、それぞれのケガのシーンをコマ送りで全アングルから分析し、150の異なる変数を記録している。コンペ優勝者のモデルはそのプロセスを自動化し、レビューをより包括的で正確なものにして、人が手動で分析を行う場合に比べて83倍の速度で行うことを可能にした。 データから得られる洞察は、ケガの削減に向けた
アマゾンのリーダーシップ アマゾンの成功を振り返ってみて、最も重大な意味を持つ理念やプロセスをひとつだけ挙げるのは難しいと、常々考えてきた。しかしあえて選ぶなら、「シングルスレッド・リーダーシップ」という専任的にリーダーを決めるルールだろうか。これは、新たな取り組みに着手する際にとりわけ肝心なものだが、技術面を含めたほかの問題を解決する際にも応用が利く。 シングルスレッド(専任体制)のリーダーシップをひとつ例に挙げたい。ジェフが2004年に、書籍や音楽、ビデオを取り扱うデジタルメディア事業の構築責任者に、スティーブ・ケッセルを指名したことがそうだ。 この事業はのちに、KindleやAmazon Fire、Fire TVなどのデバイスを開発し、動画や書籍のコンテンツも制作するようになった。やろうと思えば、アナログの書籍、音楽、ビデオを統括する既存部署に、デジタルメディア事業への拡大を任せるこ
「アマゾンがあれほどの成功をおさめたのはなぜか」という質問をよく受ける。数年前、ビル・ゲイツが始めたマイクロソフトの年次CEOサミットに出席した欧州大手保険会社の最高経営責任者(CEO)が自社の取締役である友人を介して、私に会いたいと連絡を寄こした。 彼は私に会うと、「アマゾンが成功した秘密は何か」と聞いてきた。そこで私はいつものように、「アマゾンには秘密にしている経営理念などありません」と答えた。 アマゾンの経営理念は、創業者ジェフ・ベゾスが「全社会議」のたびに話題にしている。公開記者会見でも説明しているし、プレスリリースの末尾にも必ず記載されている。ただ、私はこう続けた。経営理念とはどんなときでも常に従うべきものだが、大半の企業はそうすることに消極的か、それができていないのだ、と。 ①顧客最優先 アマゾンが何よりも重視しているのは、顧客最優先という理念だ。ベゾスに言わせれば、世の中には
アマゾン(米アマゾン・ドット・コム)という会社の本当の凄(すご)みは、「小売業の破壊力」ではなく「連続起業力」にある。すなわち、「組織的にイノベーションを起こし続ける仕組みを持っていること」に、アマゾンの強さがあるということを、お伝えしてきました。詳細は拙著をご参照いただければと思いますが、本連載ではそのエッセンスをご紹介しています。 連載の第1回で、アマゾンが築き上げた「イノベーション量産の方程式」の全体像をお示ししました。そして、アマゾンがいかにして、社内に【ベンチャー起業家の環境】をつくり、「普通の社員」を「起業家集団」に変えているかを、第2回、第3回で、ご紹介しました。 今回は、【大企業の落とし穴】と、その回避策を取り上げたいと思います。ただし、今回、ご紹介する「落とし穴」は、大企業に限らず、中小・中堅企業でも頻繁に起きていることであり、アマゾンが用意している「落とし穴を回避する仕
ベルリンを拠点とする「遠隔運転」のスタートアップのVayは12月14日、2年間のテスト期間を経て、シリーズBラウンドで9500万ドル(約108億円)を調達したことを発表した。同社は、2022年初頭にドイツのハンブルグで遠隔操作による車両の運行を開始し、その後、米国でも自動車を玄関先まで届けるカーシェアリングサービスを開始する予定だ。 Vayの共同創業者でCEOのトーマス・フォン・デルオーエ(Thomas von der Ohe)は、遠隔で運転操作を行う「テレドライバー」と360度カメラを搭載した車を使うことで、自律走行技術を徐々に導入するための収益とデータを得ることができると述べている。 かつて、アマゾン傘下のロボットタクシーのスタートアップZooxで働いていたデルオーエは、少数のリモートのドライバーが運転操作を行うVayのサービスがウーバーのような配車サービスを凌駕するものになると主張し
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