国家ミッションの枠を超え、レジャー目的などにフォーカスをあてた民間企業による宇宙開発が盛り上がりをみせている。なかでも特に話題になるのが「宇宙旅行」だ。 ZOZO創業者の前澤友作をはじめ、著名人がロケットで宇宙を旅したニュースが世界中から次々と報じられている。 とはいえ、宇宙旅行には巨額の費用と特別な肉体的・精神的鍛練が必須となる。一部の富裕層や“選ばれた者”の世界であることは否めない。 また事業者にとっては「安全性」の壁が立ちはだかる。ロケットの打ち上げから帰還にはわずかながら墜落の可能性を伴うのが現状だ。 そんな現実を塗り替えるべく事業展開するのが、2016年設立の宇宙スタートアップ・岩谷技研。 同社は、「誰もが特別な訓練をすることなく、宇宙の“入り口”まで自由に旅できる世界を作る」ことをミッションに掲げる。 北海道札幌市に拠点を置き、地球を一望できる成層圏までの宇宙旅行(高度25キロ