国際化といった時代の変化を背景に、大学は伝統を守りながら、新たな魅力の創造に挑戦している。学び舎(や)の温故知新を紹介するキャンパス訪問。第1回は東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区)の国際交流拠点『Hisao&HirokoTakiPlaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキプラザ)』。卒業生でぐるなび創業者で会長の滝久雄氏の寄付で、隈研吾建築都市設計事務所の設計のもと令和2年11月に完成。コロナ禍の船出となったが、学生らの柔軟な発想で各種活動の拠点として動き出している。 正門前に建つタキプラザ。建物は大岡山の起伏ある地形から、丘をイメージした。地平と一体化し、桜のプロムナードを経て、大学の象徴でもある本館に来訪者を導いてくれる。 運営を行う学生団体の柳瀬梨紗子さん(同大2年)と、コワーキングスペースの実現を目指してきた滝隼輔さん(4年)が案内してくれた=写真。 タキプラザのテーマは『つ