キユーピー株式会社は、東京海洋大学食品微生物学研究室との共同研究で、加熱変性リゾチームが、ヒトノロウイルス(※1)を破壊し、不活化することを確認しました。研究結果を「Nature」系列のWeb版総合科学誌「Scientific Reports」(※2)に投稿し、専門家による査読を経て7月2日に掲載されました。 リゾチームは、卵白などに含まれる細菌の細胞壁を溶かす酵素で、かぜ薬の成分などにも使用されています。キユーピーは、鶏卵成分の機能性の研究を進める中で、加熱変性リゾチームがマウスノロウイルスに対して高い不活化効果を示すことを突き止め、学会発表しています。 今回の論文では、これまでの成果に加えて、加熱変性リゾチームがマウスノロウイルスのみならず、ヒトノロウイルスも破壊することを報告しました。加熱変性リゾチーム溶液にヒトノロウイルスをさらした後、遺伝子を増幅させてウイルス粒子数を算出したとこ