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現場だけの業務改善 「業務改善は現場だけで自発的に行っていけばよいのか?」という質問を受けることがあります。理想的な答えは「イエス」です。現場の自主性・主体性を活かせればそれに越したことはありません。 改善活動の初期段階に立ちはだかる壁として多いものは、「改善ばかりしていて仕事をしていない」と言われることです。他部門への働きかけを行おうとすると、「何の権限があって、うちを巻き込むんだ?」と部門責任者から断られます。良かれと思って、動き始めてもこのような場面に直面し、「ちゃんと社内で認知されていないアングラ活動なんだ…」と無力感を感じて、一気にトーンダウンすることも少なくありません。 したがって、現実的な答えとしては、僕らは「ノー」と言います。業務改善ができないというのではなく、現場だけで進めると業務改善の限界が早く来るということです。 改善は仕事ではない? もう1つ考えなければいけな
サイゼリヤの創業者で会長の正垣泰彦氏の著書『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読みました。 実は僕は、15年程前に新卒でサイゼリヤに就職し、2年半という長くはない期間を働いていました。その短い期間に多くのことをサイゼリヤから学んでいたのだなあと、この本を読んで改めて思いました。 ちなみに、僕の最後の役職は高岡店の調理マネージャー(いわゆる調理長)。当時は確かストアマネージャーの次のポジションでした。キャリアのステップとして社員全員がフロアも調理場も担当していくので、僕も割合こそ調理場の方が多かったものの、調理も接客も同じ程度していました。 あらゆる現象を可能な限り数字に置き換え、因果関係を考えること サイゼリヤがおもしろいのは、非常に科学的にビジネスをしているところ。ビジネスとして至極当たり前のことですが、正垣氏が東京理科大学出身だからか、あらゆるものを数字をベ
野田新首相が、QBハウスで1000円で散髪したことが話題になっています。けさの池尾さんのむずかしそうな記事は、実はこれに関係があります。 この記事は私の「今は『円高』ではない」という記事へのコメントだと思いますが、そのコメント欄でも補足したように、これは円高が(リフレ派のいうように)貨幣的なデフレだけで起こっているとすれば問題がないという意味で、実際にはもちろんそうではありません。大事なのは一般物価の下がるデフレではなく、相対価格の変化なのです。 これは国際経済学では、バラッサ=サミュエルソン効果としてよく知られている話です。部門間で生産性上昇率に大きな格差がある場合、新興国との競争で貿易財の価格が下がると、国内の労働需要が減って賃金が下がり、非貿易財の価格も下がるのです。実際に日本の実質賃金も下がっており、これによって散髪の料金を4000円も取らなくても、1000円で採算が合うようになり
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