【1月24日 東方新報】北京市の中心部から離れた海淀区(Haidian)の路地裏。全く目立たない場所に、午前中しか光が入らない「人文考古書店」という名の本屋がある。1日に訪れる客は2、3人。一人も来ない日もある。それでも年間の売り上げは500万元(約8975万円)を超える。古代中国に関する書籍だけを置いている中国で唯一といわれる書店だ。 わずか120平方メートルの店内には100以上の本棚がある。本棚はそれぞれ高さ3メートルと天井に届くほどで、本棚の間隔は1人が歩くほどのスペースしかない。書籍は1万冊を数え、さらに3つの倉庫に5万冊がある。陶磁器、宝玉、彫像、青銅器、壁画、翡翠(ひすい)、漆、貨幣、碑文、王墓、書画…。古代中国に関する歴史書や研究書がずらりと並ぶ。 米ミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art)のアジア担当学芸員、翡翠の研究で知られる香港中文
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