「山村さんが生きていたら、京都を舞台にした小説を書かせてもらえなかったでしょうね」と話す花房観音さん=神戸新聞社(撮影・斎藤雅志) 京都を舞台にした推理小説を200冊以上書き、その半分以上が映像化され「ミステリーの女王」の異名を取った作家、山村美紗(1931~96年)。派手な言動とは裏腹に、その素顔はあまり知られていない。花房観音さん(49)の評伝「京都に女王と呼ばれた作家がいた」は、丹念な取材を基に、等身大の姿をあぶり出す。(片岡達美) 花房さんは兵庫県豊岡市出身。豊岡高校を経て京都女子大中退。バスガイドの傍ら執筆活動を続け、2010年「花祀(まつ)り」で第一回団鬼六賞を受賞した。 「山村作品には興味がなかった」と花房さん。「それよりゴシップ雑誌に書かれる傲慢(ごうまん)な振る舞いや、同じミステリー作家で渡り廊下でつながる隣家に住む西村京太郎さんとの関係など、下世話なことが気になっていた
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