ジャズ喫茶より出でて、ジャズ喫茶にあらず。独自進化を遂げたパリの「ミュージックバー」をジャズ評論家の柳樂光隆が訪問。写真は、「NOTRE DAME Music Bar」 text & photographs by Mitsutaka Nagira ジャズ喫茶、パリに行く 7月の頭にフランスに行った。目的はリヨンの近くのヴィエンヌという町で行われているジャズフェスの視察と、そこに世界中から集まるジャズ関係者とのミートアップといったところで、ヴィエンヌには五日間ほど滞在したのだが、せっかくフランスまで来たのだからとパリにも寄ることにした。 ジャズに明るい方ならなんとなくご存じだと思うが、フランスはジャズに関しては先進国とは言い難い国だ。世界的な知名度のジャズミュージシャンもいるにはいるが、決して多いとは言えない。ただ、フランスという国はジャズへの思い入れの強さは世界でも屈指だ。パリには多くのジ

