中学の頃から僕には夢がありました。 その夢とは……映画を制作すること。 大作映画のような金のかかった映画である必要はありません。 数人の同志である仲間と考えに考え抜いた練り込まれた最高のストーリーを、最大限に引き出すための演出とキャラクタ、それらを携えて現場にて撮影を行い、綿密な編集を経て完成させる……つまり重要なのは金ではなく映画を作りたいという熱意と面白いものを作り上げるんだという覚悟です。 演技力はないかもしれません。 技術力もないでしょう。 しかしその作品一本に賭けた想いだけは大金をかけた映画に負けません。そして完成させた作品はまず仲間内で上映するのです。世界唯一の単館上映です。みんなでここが良かったとか、この撮影は楽しかったなんて言いながら、そしてまた次回作のことを話し合うんです。 ああ、もう最高ですね。青春ですよ。 いわゆる自主制作映画ってやつ。とにかくそれを撮ることが夢だった
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