なぜか湯沢から書いている。−家族に「たまには旅行につれてってくれ」と言われた。本当はヴェルディの合唱曲を練習しないといけないのだが,楽譜を忘れてしまった。帰りに奥只見ダムに寄ってウサギ汁か熊汁を食べよう。ドライブのBGMはモーツァルトの珍しいカノンで,ハンドルを握りながら「馬鹿のマルチン(ボーイソプラノを含めた合唱)」を歌ったら,妻に「子どもの教育に良くない」と止められた。で,妻のクレームを認容して,グレン・グールドのモーツァルトのピアノ・ソナタにCDをチェンジしたら,「この人はちゃんとした音大を出ているのか? 左手はレガート奏法だと楽譜に書いてあるし,和音のファをことさらにフォルテで弾くのはおかしい」などとさんざん文句を付けた。 「音楽は学歴とは直接関係していない。パパは法学部出身だが,ちゃんと合唱もできるしチェロも弾けるようになったし,少なくともピッチは外していない。東大(法?)を出た