福岡県内で起きた多くの発砲事件や手投げ弾事件への関与が疑われている指定暴力団工藤会(本部・北九州市)対策として、県警が強化している職務質問に関する内部の申し合わせ事項が、同会側に漏えいしていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。 県警では、東署の警部補(49)が指定暴力団関係者に捜査情報を漏らすなどして現金を受け取った疑惑が浮上しているほか、工藤会関係先から県警の内部文書が見つかったことも判明しており、暴力団側への情報漏えい問題は深刻さを増している。 捜査関係者などによると、県警では今年に入り、工藤会関係者に職務質問する際、同会側からのクレームや訴訟への対策などのため、一定時間を超えないようにすることを内部で申し合わせた。 今春、北九州市内で捜査員が工藤会関係者に職務質問を実施。この際、同会関係者は所持品検査を拒み続け、「(時間が)過ぎたはずなので、職務質問をやめろ」と迫ったとい