自民党総務会長などを務めた前衆院議員、笹川堯(たかし)氏(77)が13日、東京都庁で会見し、石原慎太郎前知事(80)の辞職に伴う都知事選(29日告示、12月16日投開票)に無所属で立候補すると表明した。自民党員は離党せず、知事になった際には給与やボーナス、退職金は受け取らず「無償で奉公する」とした。 笹川氏は平成21年の衆院選で落選後、政界からの引退を表明。再び出馬することについては「石原氏が途中で投げ出し、五輪招致が危うくなった」ことを理由に挙げた。 公約には五輪招致推進のほか、防災意識の高揚や脱原発の推進などを掲げた。都民に食料や簡易トイレの備蓄を促し、代替エネルギーの推進を図るという。新銀行東京については「石原都政の過ち。売却を含め整理する」とした。笹川氏は日本船舶振興会の会長を務めた笹川良一氏の長男。