米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土での訓練について、米側が米軍厚木基地(神奈川県)も使用する方針を日本側に伝えていたことが5日、分かった。政府関係者が明らかにした。 本土訓練を巡り、森本敏防衛相は2日の全国知事会の会合で、キャンプ富士(静岡県)、岩国基地(山口県)などを使って今月中に実施すると報告。米側が1日に日本側に伝えた当面の訓練計画で、2基地のほか米軍厚木基地の使用も明記されていたという。 森本氏が全国知事会で米軍厚木基地の使用に言及しなかったのは、「突然公表すれば、地元の強い反発を招くため、控えたのではないか」(防衛省幹部)との見方が出ている。米側の訓練計画には、3基地以外の他の基地も使用する可能性を示唆する記述もあった。 オスプレイの本土訓練に対しては、安全性への懸念から、各地で反発が広がっている。米側が沖縄配備を控え、6月に示