静岡市の田辺信宏市長は22日の定例記者会見で、2013年12月に富士山頂付近で起きた滑落事故で市消防ヘリコプターによる救助中に負傷者の男性=当時(55)=が落下した問題を受け、事故後に消防ヘリの運用基準として救助活動の高度上限を3200メートルに設定したと明らかにした。 市によると、男性は救助中につり下げ器具が外れ、地上約3メートルの高さから落下。翌日に収容され、死亡が確認された。 市消防ヘリは県防災ヘリが点検中だったため、応援協定に基づき県からの要請を受けて出動した。救助活動は高度3469メートルで行われた。市内で最も標高が高いのは南アルプス間ノ岳(3190メートル)で、田辺市長は「未知の領域での活動だった」と説明した。 市消防局は市域外では訓練ができないため、間ノ岳以上の高度での活動は二次被害発生のリスクが高いと判断し、2014年11月に高度上限を設定。県には既に3200メートル
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