第35回 2013年2月 大島渚について私が知っている二、三の事柄 その一 鈴木創士 『大島渚著作集 全四巻』 現代思潮社編集部『サド裁判 上・下』 ボーヴォワール『サドは有罪か』 ロラン・バルト『神話作用』 1 大島渚は着物がよく似合った。テレビ映りもよかった。 先日、政治家で三流作家でしかないさる有名人に噛みついて話題になった芥川賞作家の暮らしぶりが、もうテレビでとってつけたように放映さていたが、この人は着物が似合っていなかった。笑ってしまった。テレビのあまりにも稚拙で安易な企画のほどもさることながら、普段から着物を着つけていないのがかなり丸わかりのように見えたからだ。どうせテレビにやらされたのだろうが、作家といえば着物、という最近のテレビの想像力のなさに唖然とするだけではなく、もうすでにこの作家も結局は話題作りの猿回しに操られているのかと思うと、それでも幻滅を味わわされることになった
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