「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ。」 誰しもがなりたい大人になれるとは限らない。 そんなメッセージ性が込められたこの映画「海よりもまだ深く」からのセリフ。 もの凄く日常的な映画で、物語の中で上がりも下りもない。 主に団地が舞台になっていて、主人公の阿部寛が、思い描いてた大人になれなかったリアルを、同じく理想とされていた思想と、今の現実を重ねた団地を軸にした作品で、母親役樹木希林との日常会話の掛け合いがたまらない。 映画の中ではなんとも言えないタコの滑り台が出てきて、子どもが怪我をしたとかなんとかでコーンで囲まれ、いつの時代でもあった公園の怪我に対し、過剰な今の時代を皮肉る樹木希林。 そして俺も本当にそう思うわ。なんて思っていたこの場所に実際に行ってみた。 ロケ地巡り?いいや、ただの団地好きだ。 実際に行ってみて、どこが撮影地なのかなんて全くわからなかったし、探しも