橋下徹大阪府知事が率いる「大阪維新の会」が3日から4日未明にかけての府議会本会議で、強行採決し成立させた「君が代」起立強制条例と議員定数削減条例。知事の狙いや条例の問題点を日本共産党府議団の宮原威(たけし)団長に聞きました。(聞き手・松田大地) どちらも民主主義の根幹にかかわる問題なのに、まともな審議もなしに決めたのはあまりにも乱暴なやり方です。橋下知事の手法はすべて、民主主義なき“多数決主義”です。多数決はきちんと議論したという前提があってこそですが、「君が代」起立強制条例は委員会で2時間半ほど、定数削減条例では特別委員会での審議の場すらつくらず、本会議で審議なしに強行しました。条例案の説明もまったくありません。 もの言えぬ教員 政府はこれまで、憲法が保障する「思想・良心の自由」のため、「君が代」での起立・斉唱は強制できないと繰り返し国会で答弁してきました。教育は子どもの考える力を育むの